必須!雨漏りを防ぐタスペーサー工法のススメ

t_105まず右の画像をご覧ください。これはどこの部分だと思われますか?これは屋根の裏、正確には屋根から屋根材であるスレート等をとった後の屋根材の部分です。

かなり腐食してしまっているのがわかりますでしょうか。しかしこれは、それほど古いものではなく、比較的新しいものです。 なぜこんなことが起こるかというと、スレートなどの屋根材が完全に密着してしまっていると、そこから水分などが逃げなくなってしまうため

  • 内部の結露が起きてしまう(特に冬場は家の中が暖かく外が冷たいため)
  • 毛細管現象により、自然と水分は吸い上げられてしまうものである

からです。密着している=腐食しない、というイメージが有るかもしれませんが、密着しているとむしろダメなのが屋根の難しいところです。

築18年、屋根の補修から10年の方の実際の状況を撮影しましたので、こちらをご覧ください。

10年でメンテナンスしたにもかかわらずこれなのです。

適度に隙間を開けて、通気性を良くし水分を逃がす

これは防げないわけではなく、施工の仕方で防ぐことが出来ます。

ただ単に屋根を防水塗装で密着させてしまうとこうなってしまいますので、この屋根材の間に微妙な隙間を作ります。もちろん雨漏りがしないようなレベルのものです。 そうすることで、内部の結露を呼び起こすような水分が自然と外に逃げます。

従来の縁切り工法よりタスペーサー工法がおすすめ!

ここで出てくるのがタスペーサーです。 よくお客様より他の会社は「タスペーサーまではしなくても縁切りで十分ですよ」と説明されたのですけ…と質問を受けることがあります。

まず、縁切りについて説明します。縁切りとは屋根塗装完成後に皮スキやカッターなどの工具を用いて塗膜をキル作業の事を言います。

多くの場合はカッターだけですと作業性が悪いので、皮スキをさして塗膜を剥がしていきます。

バリバリ、メキメキなんて音を立てながらの作業なので、お客様はあまり見ない方がいいかもしれません。

また、その時は縁切りが出来ても重なり部分に入った塗料は中々かわかず再度くっついてしまいます

せっかく仕上がった塗膜を踏んで汚してしまうのも問題です。 作業時間も30坪位のお宅の屋根で2人掛かりで丸一日かかります。

コストもかかりません

タスペーサはそういった問題をすべてクリアしています。

費用が余分にかかるのと手間がかかるので、縁切りで済まそうとする業者が多いだけです。

一般的な住宅の屋根で平均700~800個前後のタスペーサーを使用します。 作業時間は、実際には1人で2時間から3時間程度で済みます。予算的には3万円~5万円程度の費用となります。

お問合せはこちらから

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タスペーサーや縁切りの必要性と、屋根の構造について

なぜタスペーサーや縁切りが必要なの?という方はこちらをご覧ください。

具体的な内容を掲載しております。 では、なぜ縁切りが必要なのかを知るために、まず屋根の構造について説明します。

1.下地(コンパネ)野地板を張ります。

2.防水シート(ルーフィング)を張ります。

3.屋根材を下方向から一枚ずつ釘で打ち付けていきます。 t_101 屋根材を打ちつけた釘が下地(コンパネ)野地板を貫いて、家の天井裏に突き抜けます。 t_102 t_103

スレート屋根は手入れをせず、放っておくと、塗膜が劣化し、防水性を失います。

また、変形して反ってくることがあります。破損しやすくなる原因にもなります。

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屋根材を取り外すと、全体的にかなりの腐食が進行されていると予測されます。

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水平方向の隙間が一定以上確保されていな場合、内部結露と、毛細管現象により吸い上げられた水分が野地板に侵入し、腐食は進行します。

隙間を一定以上確保することで、この水分の吸い上げを軽減する事が可能になります。 野地板の経年劣化の軽減にもつながるため、適切な通気性を確保する事が大切です。

従来の縁切り工法

縁切りは塗装完了後に工具を用いて隙間を開けます。 t_201

▼縁切りの様子です。

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適度な通気性を確保して屋根材の腐朽を予防する目的には変わりありませんが、タスペーサー工法と比べると、デメリットが目立ってしまいます。 具体的には

  • 塗装後の工事になるので、せっかく仕上げた塗装面が剥がれる。
  • 屋根材の小口部分が破損することがあり、仕上がった屋根面に足跡をつけて汚してしまう。
  • 塗装完了後、翌日以降の縁切りでは再び上下が密着してしまう事がある。
  • 作業に要する時間がかかる。

上記のように適切な通気性を確保する事が困難でした。

タスペーサー工法

タスペーサー工法は、従来の縁切り工法に比べると、下塗り後に手で挿入するだけなので、作業時間が大幅に短縮できます。 また、屋根材の破損がなく、塗装完了後、屋根材をキズ付けたり、足跡をつけてしまうという事がありません。適切な縁切りが可能になります。 2015-04-20_01-42-03

タスペーサーの挿入方法

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屋根の組み合わせ目から水平方向の、15センチくらい離した左右に取り付けします。

そして上塗り塗装をします

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エスパッター(縁切りの工具)を使って挿入する場合

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タスペーサーの取付しづらい所、前回塗替えした塗膜が屋根材の上下に密着しているところは、エスパッター等で隙間を開けてから挿入します。

タスペーサーの安全性について

割れやすいと言われることがありますが、タスペーサーの適正な挿入箇所で、極端に果汁を加えたりしなければ、割れることはありません。 2015-01-28_21-52-44

毛細管現象