こんにちは!池田塗装の池田です。
今日は、「ただ塗るだけじゃない、外壁塗装の新しい選択肢“デザイン塗装”」についてお伝えします。
これまで外壁塗装というと「汚れを隠す」「劣化を防ぐ」「防水性を高める」など、機能面を重視する方がほとんどでした。もちろんそれらは大切なポイントですが、最近は「せっかく塗るなら、見た目にもこだわりたい」というご相談が非常に増えてきています。
中には、「新築のような風合いを取り戻したい」「個性的な外観にしたい」「おしゃれに仕上げたい」といったニーズも多く、そうした方々におすすめしているのが“デザイン塗装”です。
デザイン塗装といっても、ただ奇抜に仕上げるわけではありません。砂壁調、石材調、サイディングの多色塗りなど、元の素材感を活かしつつ、美しく仕上げる技術がいくつも存在します。
今回は、プロの塗料メーカーさんとのやりとりをもとに、実際に現場でよく使う3種類の「デザイン塗装」について、分かりやすくご紹介していきます。デザイン塗装を検討中の方はもちろん、「外壁の見た目がちょっと気になってきた…」という方にも、きっと役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
外壁塗装における「デザイン塗装」とは?
外壁塗装というと、これまでは「どれだけ長持ちするか」「防水性や遮熱性があるか」といった機能面を重視するケースが一般的でした。もちろん、外壁を守るという点ではそうした性能も非常に大切です。
しかし最近では、そうした“機能性”が標準化されたことで、次に注目されているのが「見た目の美しさ」、つまり“デザイン性”です。
実際に私たち池田塗装の現場でも、「せっかく塗り替えるなら、おしゃれにしたい」「周りとは違った雰囲気にしたい」といったお声を多くいただくようになりました。そうしたお客様におすすめしているのが、今回ご紹介する「デザイン塗装」です。
デザイン塗装は、外壁の模様や質感を活かしながら、美しく立体感のある仕上がりをつくる施工方法で、大きく3つのタイプに分けられます。この章ではまず、こうした塗装方法が求められるようになった背景や、導入することで得られるメリットについて解説します。
デザイン塗装の登場背景
近年、フッ素塗料や無機塗料といった高耐久タイプの塗料が広く普及し、耐久性のある外壁塗装が一般的になりました。これにより、「長持ちする塗装」はもはや“当たり前”の基準となりつつあります。
その一方で、「どうせ塗り替えるなら外観もおしゃれにしたい」「ただの塗りつぶしでは物足りない」といったご相談が非常に増えてきています。特に、新築から10年〜15年ほど経って初めて外壁を塗り替える方や、建て替え後の塗り直しを考える方の間では、「新築時とは違う雰囲気にしたい」「イメージを一新したい」といったニーズが多く見られます。
こうした背景から、機能性だけでなく、質感・立体感・模様・色の組み合わせなど、“見せる塗装”を実現するデザイン塗装が注目されるようになったのです。
デザイン塗装のメリット
デザイン塗装を導入する最大のメリットは、なんといっても「外観の個性」を出せることです。
一般的な単色の塗装ではどうしても平坦な印象になりがちですが、デザイン塗装なら模様や凹凸、陰影を残したまま塗り替えることができます。たとえば、サイディングの凹凸部分を別色で塗り分けたり、モザイク調に仕上げたりすることで、まるで石やタイルを張り替えたような仕上がりになります。
さらに、こうしたデザイン性の高い外観に仕上げることで、家の印象が大きく変わり、資産価値の向上や周囲からの好印象にもつながります。
「どこにでもある家」ではなく、「あの家、おしゃれだね」と思ってもらえる、そんな外観が実現できるのです。
また、デザイン塗装では配色の自由度も高く、色の組み合わせによっては世界に一つだけのオリジナルデザインも可能です。特に玄関まわりやベランダといった目につきやすい部分にアクセントを加えるだけでも、家全体の印象を引き締める効果があります。
このように、機能面に加えて「見た目」にもこだわりたいという方にとって、デザイン塗装は非常に価値のある選択肢となっています。
デザイン塗装ってどんな種類があるの?特徴を解説
デザイン塗装と一口にいっても、その方法や仕上がりのテイストにはさまざまな種類があります。施工する外壁の素材やお客様の好みによって、最適な工法は変わります。
今回は、池田塗装でも特にご相談の多い以下の3種類について詳しく解説していきます。
- 砂壁風仕上げ(意匠性塗り替え塗材)
- 多彩模様仕上塗材(石材調・チップ入り塗料)
- デザイン塗装(サイディングの蘇り工法:2色塗り・3色塗り)
それぞれの特長を知ることで、ご自宅に最も合ったデザイン塗装を選ぶ手がかりになります。
砂壁風仕上げ(意匠性塗り替え塗材)
砂壁風仕上げは、昔ながらのモルタル壁やジョリパットなどの左官仕上げの外壁に特におすすめの塗装方法です。たとえば、櫛引き模様や扇模様といった意匠が施された壁面には、この工法が非常にマッチします。
このタイプの塗料には、細かい砂のような骨材が混ざっており、塗り上がりはマット(艶消し)な質感になります。塗料をローラーで塗っていっても、もともとの凹凸や模様が塗り潰されず、新築当時の風合いを残したまま美しく蘇らせることができます。
「元々あった模様や左官の質感をそのまま活かしたい」という方にとっては、非常に相性のいい仕上げです。
ただし、注意点もあります。表面に凹凸があるぶん、一般的な平滑な塗装よりも汚れやカビが付きやすい傾向があります。特に北側の外壁や風通しの悪い場所では、その傾向が強く出る場合があります。
そうしたデメリットをカバーするために、光触媒コーティングを上から重ねる方法もあります。光触媒には汚れを分解する効果があるため、美観を長く保ちたい場合にはおすすめのオプションです。
「デザイン性と風合いを残したまま、機能性も高めたい」
そんな方には、砂壁風仕上げ+光触媒コーティングの組み合わせが非常に有効です。
多彩模様仕上塗材
多彩模様仕上げ塗材は、見た目に高級感や重厚感を出したいというお客様に非常に人気のある塗装方法です。一言でいうと「本物の石やタイルのような質感」を、塗装だけで再現できるというのが最大の特徴です。
この多彩模様塗材には、主に以下の2種類があります。
- 石材調塗料(天然石チップ入り)
- 多彩模様塗料(カラー粒入り)
それぞれに異なる特徴があるため、施工場所や家の構造に合わせて選ぶ必要があります。
■ 石材調塗料の特徴
石材調塗料は、天然石のチップが塗料に含まれていて、仕上がりはまるで石を張り付けたかのような風合いになります。凹凸のある質感と独特の重厚感、そして色味の深さが特徴で、見る角度によっても表情が変わる高級感のある仕上がりになります。
特にマンションのエントランス部分や外構の柱部分など、「見た目の重厚感」を出したい場所に適しています。耐久性にも優れており、長期間美しさを保ちやすいのが魅力です。
ただし、天然石チップを使用しているため重量があります。そのため、木造住宅などの構造が軽量な建物では注意が必要です。使用する部位を限定したり、荷重を考慮した設計にするなどの配慮が求められます。
■ 多彩模様塗料(チップ入り塗料)の特徴
もう一つのタイプが、多彩模様塗料と呼ばれる、色のついた小さなチップ(粒)が混ざった塗料です。こちらは、石材調塗料に比べて軽量で、施工も比較的スムーズに行えるため、戸建て住宅にも幅広く使用されています。
この塗料は主に吹き付け塗装で施工され、モザイク調の模様が浮かび上がるような仕上がりになります。立体感と深みのある見た目が魅力で、単色塗装では出せない「質感の違い」を楽しむことができます。
よく「ヘーベルハウスのような外壁」と言われるように、洗練された雰囲気を演出できるため、飽きのこないデザインとしても人気があります。吹き付けなので塗膜も均一になりやすく、職人によるムラも出にくいのもメリットです。
デザイン塗装(サイディングの蘇り工法)
最後にご紹介するのは、「デザイン塗装」とも呼ばれる“サイディングの蘇り工法”です。これは、既存のサイディングボードの立体的な模様や質感を活かしながら、まるで新築のような見た目に蘇らせることができる塗装方法です。
とくに、もともと2色や3色のカラーが施されていた意匠性のあるサイディングに対して、「1色で塗りつぶしてしまうのはもったいない」「せっかくのデザインを残したい」という方にぴったりの工法です。
この工法では、目地(凹部)と表面(凸部)で色を塗り分けていきます。よく使われるのは「2色塗り」や「3色塗り」で、目地部分に濃い色を、凸部に薄い色を乗せることで、サイディングの立体感がよりくっきりと強調されます。
■ 特徴と仕上がりの魅力
この工法の最大の特徴は、通常の塗料を使用しながらも仕上がりに圧倒的な立体感と高級感が出せることです。しかも、特殊な塗料を使うわけではなく、職人の手による「塗り分け技術」によって再現していくため、コストパフォーマンスにも優れています。
実際、池田塗装でもこの工法を取り入れてから、サイディング住宅のお客様から「想像以上にきれいに仕上がった」「張り替えたみたい」と驚かれることが多くあります。
■ コストを抑えてイメージ一新
新しくサイディングを張り替えるとなると、費用も手間もかかってしまいますが、このデザイン塗装なら既存の壁を活かしつつ、張り替えたような見た目に仕上げることが可能です。
つまり、見た目のグレードアップとコストダウンの両方を実現できる、非常にバランスのよい塗装方法だといえます。
また、家全体ではなく玄関まわりやベランダの一部だけに取り入れて、ワンポイントで印象を引き締めるという使い方もおすすめです。家全体のバランスを考えながら、部分的に“魅せる外壁”を演出することも可能です。
■ オリジナルデザインの自由度
さらに、この工法では色の組み合わせも自由度が高く、何十通りものパターンから自分だけの配色を選ぶことができます。たとえば、落ち着いたツートンカラーで上品に仕上げることもできますし、コントラストを強めにして個性的なデザインに仕上げることも可能です。
「他にはない、自分だけの外壁にしたい」
そんな想いを叶えることができるのが、デザイン塗装の大きな魅力です。
デザイン塗装の選び方と施工時の注意点
デザイン塗装にはさまざまな種類がありますが、どれを選ぶかによって、家の印象や仕上がりだけでなく、施工後のメンテナンスやコストにも大きく影響してきます。
この章では、施工前に知っておきたいポイントや、実際に施工する際の注意点について解説します。
家の構造・立地に合わせて選ぶ
まず大前提として大切なのが、「家の構造」と「立地条件」に合った塗装方法を選ぶことです。
たとえば石材調塗料のように重量のある塗料は、マンションや鉄骨系の建物であれば問題ありませんが、木造住宅の場合は注意が必要です。建物に余計な負荷がかかってしまうと、構造や耐久性に影響が出る可能性があります。
また、吹き付け塗装を行う場合は、施工中の塗料の飛散にも配慮しなければなりません。隣家との距離が近い住宅地や、風が強い立地では、飛散防止ネットや養生の徹底が求められます。
つまり、「どんなデザインにしたいか」だけでなく、「そのデザインがこの家に適しているかどうか」も、専門業者の視点でしっかりと判断してもらうことが重要です。
デザイン性とメンテナンス性のバランス
次に考えておきたいのが、「見た目の美しさ」と「メンテナンス性」のバランスです。
たとえば砂壁風仕上げのように、風合いを活かす塗装はとても味わいがありますが、表面に凹凸がある分、どうしても汚れやカビが付きやすくなります。特に日当たりの悪い北側や湿気の多い場所では、その傾向が強くなります。
こうしたケースでは、光触媒コーティングをプラスするなど、塗ったあとも美観を保てる工夫を取り入れるのがポイントです。
また、多彩模様塗料やサイディングの多色塗りなど、凝った塗装は職人の技術による仕上がりに差が出やすい分、塗装会社の選定が仕上がりの品質を左右するとも言えます。
ワンポイント活用で効果的に魅せる
「外壁を全部デザイン塗装にするのはちょっと派手かも…」「コストが心配…」という方には、一部だけに取り入れるワンポイント施工もおすすめです。
たとえば以下のような箇所に使うことで、全体の印象を引き締めながら、コストを抑えることができます。
- 玄関まわり(来客の第一印象に大きく影響)
- ベランダやバルコニーまわり
- 外構の門柱・ポーチ・袖壁部分
家全体の配色や雰囲気とのバランスを見ながら、一部分にだけデザイン塗装を取り入れることで、洗練された印象を演出することができます。
まとめ~横浜市での外壁塗装・屋根塗装なら
本記事では、外壁塗装の新しい選択肢として注目されている「デザイン塗装」について詳しくお伝えしました。砂壁風仕上げ、多彩模様塗装、サイディングの蘇り工法など、見た目の美しさや質感を重視した塗装方法には、それぞれに異なる特徴と魅力があります。
ただ塗るだけでなく、“魅せる外壁”へと生まれ変わらせることができるのがデザイン塗装の大きな魅力です。費用を抑えながら個性的な外観を実現できる選択肢として、今後ますます注目されていくでしょう。
「うちにも合うかも?」「詳しく相談してみたい」と思われた方は、ぜひ池田塗装までお気軽にご相談ください。ご希望やご予算に合わせて、最適な塗装プランをご提案いたします。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休7時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休8時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。
川崎市・横浜市を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
- 【川崎本店】TEL:0120-711-056
- 【川崎南店】TEL:0120-711-056
- 【横浜青葉店】TEL:0120-824-852
川崎本店:〒216-0042 神奈川県川崎市宮前区南野川2-35-2
アクセスはコチラ
川崎南店:〒210-0804 神奈川県川崎市川崎区藤崎4-18-22
アクセスはコチラ
横浜青葉店:〒225-0024 横浜市青葉区市ケ尾町1603-2
アクセスはコチラ
【公式】YouTubeはコチラ
【公式】Instagramはコチラ
この記事の著者について

-
2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)