「外壁塗装の訪問販売って、本当に危ないんですか？」
「はい、注意が必要です。特に『今契約すれば安くなる』『屋根が傷んでいますよ』と急かす業者には気をつけましょう。」
外壁塗装は、住まいを長持ちさせるために欠かせない工事です。しかし、その重要性を悪用し、強引な訪問販売で契約を迫る業者によるトラブルが後を絶ちません。実際、国民生活センターにも「外壁塗装の訪問販売で高額請求された」「断っても何度も勧誘される」といった相談が数多く寄せられています。
この記事では、悪質な訪問販売業者の手口を具体的に解説し、信頼できる業者を見分けるポイント、そしてトラブルを防ぐための正しい断り方までを詳しく紹介します。外壁塗装を検討している方が「後悔しない選択」をするための実践的なガイドです。
【この記事でわかること】
- 訪問販売の外壁塗装トラブルが増えている背景と理由
- 悪徳業者がよく使う巧妙な手口とその見抜き方
- 信頼できる塗装業者を見分ける3つのポイント
- 訪問販売を上手に断る方法とクーリングオフ制度の使い方
- トラブルを未然に防ぐための実践的な対策
※横浜市で外壁塗装を依頼するために、絶対に押さえたい7つのポイントについて詳しく知りたい方は『横浜市で外壁塗装を依頼するなら？プロが教える外壁塗装業者を選ぶ際に絶対に押さえたい7つのポイント』をご覧ください。
目次
外壁塗装の訪問販売でトラブルが増えている理由
「この前、突然業者さんが来て“今すぐ塗り替えないと危険です”って言われたんです。本当にそんなに急がないとダメなんでしょうか？」
「実は、その“今すぐ”という言葉がトラブルの始まりなんです。訪問販売の多くは、焦らせて契約させようとする手口なんですよ。」
ここ数年、外壁塗装の訪問販売に関するトラブル相談が急増しています。背景には、住宅の老朽化が進み、塗り替え需要が高まっている一方で、「訪問販売による営業」が手軽に利益を上げやすいという業界事情があります。
特に、築10年前後の住宅に狙いを定めて、「無料点検します」「近所で工事しているので、ついでに見せてもらえますか」と声をかけるケースが多く見られます。こうした“親切そうな提案”から始まり、最終的には高額な契約や施工トラブルにつながることが少なくありません。
外壁塗装は高額な工事であるだけに、知識のないまま契約してしまうと後悔するケースが非常に多いのです。
【このパートでわかること】
- 訪問販売による外壁塗装トラブルが増加している背景
- 悪質な訪問販売業者が狙うタイミングと心理
- 消費者が陥りやすい典型的なトラブルパターン
- なぜ「今すぐ塗り替えましょう」という言葉に注意が必要なのか
訪問販売業者が狙うタイミングと心理
「うちは築10年になるけど、そろそろ塗り替えたほうがいいのかしら？」
「その疑問、まさに悪質な訪問販売業者が狙うポイントなんです。築10年前後の家は“そろそろ外壁が傷んでいる”と思いやすい時期。心理的な不安を利用されやすいんです。」
外壁塗装の訪問販売は、「塗り替えの時期が近い」家庭をピンポイントで狙うことが特徴です。築10〜15年の住宅は外壁がやや劣化し、ひび割れやチョーキング（触ると白い粉がつく現象）が出始める頃。そのため「そろそろ工事が必要」と思っている人が多く、業者にとっては“声をかければ反応が得られやすいターゲット”なのです。
さらに、訪問販売は心理的な「不安」や「焦り」を巧みに刺激します。「このままだと雨漏りしますよ」「すぐに対応しないと修繕費が倍になります」といった言葉を使い、不安を煽って即決を迫るのが典型的な手法です。
また、昼間の時間帯に一人で在宅している主婦層や高齢者を狙うケースも多く、「今だけ特別割引」「今日契約すれば足場代が無料」といった限定感を演出して契約を取ることもあります。
このように、訪問販売業者は「築年数」「心理的不安」「即決への誘導」という3つの要素を組み合わせて、契約を取りやすい状況を意図的に作り出しているのです。
トラブルが起こりやすい典型的なケース
「訪問販売の人に“無料点検します”って言われて屋根を見てもらったら、急に“危険な状態ですよ！”って言われたんです。これって普通なんですか？」
「それ、典型的な手口ですね。無料点検をきっかけに不安を煽り、契約を迫るパターンが多いんです。」
外壁塗装の訪問販売トラブルで最も多いのは、「点検商法」と呼ばれる手口です。「近くで工事しているので、ついでに点検します」「ひび割れが見えるので、無料で見ましょう」などと持ちかけ、点検後に「このままでは雨漏りする」「放っておくと家が傷む」と不安を煽り、契約を急がせるのです。
中には、実際には問題がない部分を「ひどい状態」と言い、写真や専門用語を巧みに使って信じ込ませる業者もいます。こうした手口に共通するのは、「時間を与えない」こと。「今日契約すれば割引できます」「足場を組む予定があるので、今決めてください」といった言葉で、冷静な判断をさせないように仕向けてきます。
また、契約後のトラブルも非常に多く見られます。
・施工の品質が低く、塗りムラやはがれが起きる
・工事後の保証やアフターフォローがない
・見積もりと異なる追加費用を請求される
といったケースが後を絶ちません。
こうしたトラブルは、「契約前に内容をよく確認しなかった」「複数社と比較しなかった」ことが原因で起こる場合が多いのです。外壁塗装のような高額工事では、即決は禁物。どんなに急かされても、複数の見積もりを取り、信頼できる業者を見極めることが最善の防止策です。
被害の実例と消費者センターの報告
「実際に、訪問販売で外壁塗装を契約してトラブルになった人って多いんですか？」
「はい。国民生活センターへの相談件数を見ると、年々増えていて、特に高齢者からの相談が目立っています。」
外壁塗装の訪問販売による被害は、全国的に増加傾向にあります。国民生活センターの報告によると、外壁塗装や屋根リフォームに関する相談は毎年数千件にのぼり、その多くが「強引な勧誘」「高額請求」「契約後のトラブル」です。特に、70歳以上の高齢者からの相談割合が高く、判断に迷いやすい時間帯を狙った訪問が多く見られます。
相談の中で多いパターンとしては、以下のようなものがあります。
「訪問販売業者に点検を頼んだら“今すぐ工事が必要”と言われ、急いで契約したが後で後悔した」
「クーリングオフを申し出たが“もう足場を組んだからできない”と言われた」
「工事後に壁がすぐに剥がれたのに、業者と連絡が取れなくなった」
こうしたトラブルの特徴は、契約書の内容が不明瞭であったり、保証の記載が曖昧な点にあります。消費者センターは、「訪問販売で契約を勧められた場合は、その場で決めず、契約書類をよく確認してからにすること」を強く呼びかけています。
また、トラブルに巻き込まれてしまった場合でも、クーリングオフ制度を活用すれば契約解除が可能です。ただし、クーリングオフには期限（通常8日以内）があり、書面またはメールなどで正式に通知する必要があります。
「もう契約してしまったから無理かも」と諦める前に、最寄りの消費生活センターに相談することで解決できるケースも多いのです。
【外壁塗装】悪徳業者が使う典型的な手口
「“モニター価格で安くできます”って言われたんですが、本当にお得なんでしょうか？」
「それもよくある手口です。“限定割引”や“特別価格”という言葉で油断させ、実際には割高な契約を結ばせるケースが多いんです。」
外壁塗装の訪問販売では、悪徳業者による巧妙な営業トークが被害のきっかけになることが少なくありません。一見、親切で丁寧な説明に聞こえても、実は心理的な誘導が組み込まれているのです。
彼らは「安くする」「早くやる」「特別に対応する」といった言葉を使い、“今決めたほうが得”と錯覚させる戦略を取ります。しかし実際には、見積もりを複雑にして費用を上乗せしたり、契約後に追加料金を請求したりするケースが後を絶ちません。
また、塗装の品質や保証内容が曖昧なまま契約が進むことも多く、結果的に「安物買いの銭失い」となることも。この章では、そうした悪質業者の代表的な手口を具体的に解説していきます。
【このパートでわかること】
- 悪徳業者がよく使う営業トークと心理的誘導のパターン
- 契約を急がせる典型的なシナリオ
- 無資格・無保証の業者に依頼するリスク
- トラブルを避けるために確認すべきポイント
「今なら安くします」と即決を迫る
「“今日中に契約してくれたら足場代を無料にします！”って言われたんです。これは本当にお得なんでしょうか？」
「そのセリフこそ、悪徳業者がよく使う“即決商法”の代表例なんです。」
外壁塗装の訪問販売で最も多い手口が、「今だけ安くする」という甘い言葉で契約を急がせる方法です。「モニター価格」「キャンペーン中」「今日中なら特別割引」といったフレーズを使い、消費者に「今決めないと損をする」と思わせます。
しかし、これらの“期間限定”の多くはまったく根拠のない営業トークです。実際には、どの家にも同じセリフを使い、値引きに見せかけて相場以上の金額で契約を取るケースもあります。
また、「足場を無料にします」という提案も注意が必要です。足場費用は外壁塗装の中でも10〜20万円ほどかかる重要な工程であり、無料にできる余地はほとんどありません。つまり、“無料”という言葉の裏に、他の項目で上乗せされている可能性が高いのです。
消費者の心理として、「せっかく来てもらったし」「安くしてくれるなら」と思ってしまうのは自然なことです。しかし、その気持ちを利用するのが悪徳業者の常套手段。外壁塗装の契約は金額が大きいため、その場で即決せず、必ず相見積もりを取ることが何よりも重要です。
「近くで工事してるのでついでに見ます」と接近する
「“近くで工事しているので、ついでに見せてもらえますか？”って言われたんです。地元の業者みたいだし、見てもらっても大丈夫ですよね？」
「それも典型的な導入トークです。“地域密着”を装って安心させるのが狙いなんです。」
悪徳な訪問販売業者がよく使う手口のひとつに、「ついで点検」があります。「近所で工事中なのでご挨拶に来ました」「無料で外壁を点検します」と親しげに話しかけ、相手の警戒心を解くのです。この“気軽な声かけ”が、実はトラブルの入り口になっています。
彼らの狙いは、家の状態を直接見て口実を作ることです。外壁を一目見て、「ひび割れてますね」「コーキングが傷んでます」「このままだと雨漏りします」といった不安を煽る言葉を投げかけます。すると多くの人は「見てもらったから悪いし…」という心理になり、話を聞く流れに持ち込まれるのです。
さらに、悪質なケースでは「写真を撮って説明します」と言い、細部を大げさに指摘する場合もあります。中には、わざと外壁を強くこすってチョーキング（白い粉が出る劣化現象）を見せつけ、「ほら、もう限界ですよ」と焦らせることさえあります。
このような訪問は、たとえ“無料点検”と言われても安易に応じないことが鉄則です。どうしても気になる場合は、地域で実績のある塗装店や建築会社に自分から依頼する方が安心です。“向こうから来る業者”より、“自分で選ぶ業者”の方が信頼性ははるかに高いのです。
無資格・無保証の業者による施工
「“うちの職人は経験豊富だから安心ですよ”って言われたんですけど、資格とかって必要なんですか？」
「外壁塗装は資格がなくても営業できますが、“だからこそ”注意が必要なんです。無資格・無保証の業者ほどトラブルが多いんですよ。」
外壁塗装は法律上、資格がなくても開業できる業種です。そのため、塗装経験が浅い個人業者や、下請けに丸投げするだけの販売会社も多く存在します。こうした無資格・無保証の業者に依頼してしまうと、施工不良や追加費用など、さまざまなトラブルに発展するリスクがあります。
よくあるトラブルの例としては、
- 施工後すぐに塗装が剥がれたり、ムラができる
- 下地処理を省略して仕上げが雑になる
- 保証期間やアフターサービスが口約束で終わる
といったケースが挙げられます。
また、建設業の許可を持たない業者は、請負金額が500万円以上の工事を法律上受けられません。にもかかわらず、訪問販売では「うちなら安くできます」と言いながら、実際にはその資格を持たないまま契約していることもあります。
信頼できる業者を選ぶためには、建設業許可証の有無や、塗装技能士などの資格保有者が在籍しているかを確認することが大切です。さらに、工事後の保証書や施工写真など、施工の透明性を示す書類をきちんと提示してくれるかどうかも重要な判断基準になります。
経験や口約束ではなく、資格と保証の“見える安心”がある業者こそ、信頼できる業者と言えるのです。
外壁塗装で信頼できる業者を見分けるポイント
「結局、どんな業者なら信頼できるんでしょうか？見極める方法ってあるんですか？」
「あります。ポイントを押さえれば、訪問販売に頼らず、自分で優良業者を選べるようになります。」
悪徳な訪問販売業者による被害を避ける最も効果的な方法は、“信頼できる業者を自分で選ぶ力”を身につけることです。外壁塗装は金額も大きく、業者によって品質やサービスに大きな差があります。
しかし、正しい知識を持って選べば、価格も品質も納得できる塗装工事を実現できます。
ここでは、トラブルを未然に防ぐための優良業者の見極めポイントを紹介します。「見積もり」「資格」「保証」など、どれも難しい話ではなく、少し注意するだけで安心できる判断基準ばかりです。
【このパートでわかること】
- 信頼できる業者を見極めるための3つの基本ポイント
- 資格・許可証の確認方法
- 契約書・保証内容の重要性
- 悪徳業者を避けるためにチェックすべき質問項目
複数の見積もりを比較する
「業者さんに“見積もりは無料だから安心してください”って言われたんですけど、1社に任せても大丈夫ですか？」
「1社だけの見積もりは危険です。同じ工事内容でも、業者によって金額も提案もまったく違うんですよ。」
外壁塗装を依頼する際、必ず複数の業者から見積もりを取ることが基本です。相場を知らないまま1社だけで決めてしまうと、価格が適正かどうか判断できず、結果的に割高な契約や不要な追加工事を受けてしまう可能性があります。
見積もりを比較する際は、単に「金額の安さ」だけでなく、項目の明確さや説明の丁寧さも重要です。優良業者の見積もりは、塗料の種類・塗布回数・面積・付帯工事などが細かく記載され、誰が見ても内容が分かるようになっています。一方、悪徳業者の見積もりは「一式」とだけ書かれていたり、合計金額しか提示されないケースが多く、何にいくらかかるのか不透明です。
また、見積もりを出した段階での対応も、業者の信頼度を見極めるポイントです。質問に対して丁寧に説明してくれるか、他社との比較を嫌がらないか。優良業者ほど「比較されること」を恐れず、むしろ「納得して選んでほしい」と考えています。
資格・許可・実績を確認する
「“うちは職人の経験が長いから安心です”って言われたんですが、資格とか許可って本当に必要なんでしょうか？」
「外壁塗装は資格がなくてもできる仕事ですが、だからこそ“資格と許可”がある業者を選ぶことが安心につながります。」
外壁塗装は建設業の中でも参入しやすく、営業免許があれば誰でも開業できます。そのため、経験や資格を持たない業者でも営業できてしまい、結果として施工トラブルが多発しています。
信頼できる業者を見極めるためには、まず**「建設業の許可」を持っているか**を確認しましょう。
これは、国や都道府県が「一定の技術力と経営基盤がある」と認めた証で、500万円以上の工事を請け負うためには必須の許可です。また、職人個人の技術力を示す資格として「塗装技能士」も重要です。1級塗装技能士を持つ職人が在籍している業者は、施工品質が安定している傾向があります。
さらに、過去の施工実績やお客様の声を確認することも大切です。写真付きで施工事例を公開している業者は、自信を持って仕事をしている証拠。逆に、実績や担当者の顔が見えない業者は注意が必要です。
資格・許可・実績は、いわば「信頼の3本柱」。営業トークだけでは見抜けない部分を数値や証明書で確認することで、悪徳業者を自然と避けられるようになります。
契約内容と保証の明示があるか確認
「契約書って、細かい字ばかりで読むのが大変なんですよね…。全部読まなくても大丈夫ですか？」
「それが一番危険なんです。トラブルの多くは、“契約内容をよく確認しなかった”ことが原因なんですよ。」
外壁塗装の契約で特に注意すべきなのが、契約書と保証内容の明確さです。訪問販売の悪質なケースでは、「見積もりだけのつもりだったのに、実は契約書にサインさせられていた」「保証があると言われたのに書面に記載がなかった」といったトラブルが少なくありません。
信頼できる業者は、契約前に工事内容・使用塗料・保証範囲・支払条件などをきちんと説明し、書面に明示します。逆に、「口約束で大丈夫」「書類は後で渡します」といった業者は要注意です。
また、保証内容にも大きな違いがあります。優良業者は、工事完了後に保証書を発行し、塗膜の剥がれや施工不良が発生した場合の再施工を約束します。保証期間の目安は使用塗料によって異なりますが、一般的に5〜10年程度が標準です。
一方、悪徳業者は「10年保証します」と言いながら、実際には会社が数年で倒産して連絡が取れなくなるケースもあります。書面がない保証は、実質“保証なし”と同じです。
契約時には、「何を」「どこまで」「どのくらい」保証してくれるのかを必ず確認し、曖昧な表現には印をつけて質問するようにしましょう。細部を確認することが、後悔しない契約への第一歩です。
【外壁塗装】訪問販売への正しい断り方とトラブル防止策
「断りたいけど、強く言えないんです…。しつこく勧められたとき、どうすればいいですか？」
「安心してください。角を立てずに、きっぱり断る方法があります。大切なのは“その場で決めない姿勢”を持つことです。」
外壁塗装の訪問販売でトラブルを防ぐ最大のポイントは、相手のペースに乗らないことです。悪徳業者は、「無料」「今だけ」「特別」といった言葉を使い、冷静な判断を奪おうとします。しかし、焦って契約してしまうと、後から高額な請求や施工不良などの被害につながることがあります。
一度契約してしまっても、法律で守られているクーリングオフ制度を利用すれば、期限内であれば契約を解除できます。つまり、「うっかりサインしてしまった」「不安になってきた」という場合でも、諦める必要はありません。
この章では、訪問販売を安全に断るための具体的な方法と、万が一トラブルになったときの正しい対処法を解説します。自分の身を守るために知っておくべきポイントを、実践的にまとめました。
【このパートでわかること】
- 強引な営業を角を立てずに断る方法
- クーリングオフ制度の正しい使い方
- トラブル発生時に相談できる窓口
- 訪問販売でやってはいけないNG対応
その場で契約しない・話を引き延ばさない
「営業の人が“今決めてくれたら安くします”って言うと、つい悩んじゃうんですよね…断りにくくて。」
「そう感じるのは自然です。でも、外壁塗装のような高額契約は“その場で決めない”のが鉄則です。」
訪問販売の営業は、相手に考える時間を与えず、勢いで契約を取ることを目的としています。そのため、「今日だけ特別価格」「今すぐ契約しないと足場が取れない」といった言葉で、冷静な判断をさせないように仕向けてきます。
しかし、外壁塗装は数十万円から百万円単位の大きな買い物。その場で決める必要は一切ありません。もし営業トークを断りづらいと感じたときは、次のように伝えるのがおすすめです。
「家族と相談してからにします。」
「他の業者の見積もりも取ってから判断します。」
この2つのフレーズは、相手のペースを止めつつ、角を立てない効果的な断り方です。
また、営業が長時間居座ったり、しつこく勧誘してくる場合は、毅然とした態度で話を打ち切ることが大切です。「今は必要ありません」とはっきり伝え、必要であれば玄関先で対応を終えるようにしましょう。
不安を感じたらクーリングオフ制度を利用する
「契約してから不安になってきたんです…。もう取り消せませんか？」
「大丈夫です。訪問販売で契約した場合は、クーリングオフ制度を使って契約を解除できます。」
外壁塗装の訪問販売では、法律で定められた**クーリングオフ制度（契約解除の権利）**が適用されます。これは、訪問販売や電話勧誘などで不意に契約してしまった場合、書面を受け取ってから8日以内であれば、無条件で契約を取り消せる制度です。
悪徳業者の中には、「もう工事の準備をしているから取り消せません」「足場を組んだから無理です」と言ってくるケースもありますが、これらはすべて法律違反です。実際には、工事が始まっていても、期間内であればクーリングオフは有効です。
クーリングオフを行う際は、以下の手順を守ると確実です。
- 契約書面を受け取った日を確認（ここから8日以内）
- 「契約を解除します」という内容を書面またはメールで通知
内容証明郵便で送付しておくと確実
また、送付先の業者名・住所・日付・署名を忘れずに記載しましょう。手続きが不安な場合は、消費生活センター（188番）に電話すれば、無料で具体的なアドバイスを受けられます。
消費者センターや自治体に相談する
「クーリングオフをしたいけど、どう書けばいいか分からないんです…誰かに相談できますか？」
「はい。そんなときこそ、消費者センターや自治体の相談窓口を頼ってください。専門の相談員が無料で対応してくれます。」
外壁塗装の訪問販売でトラブルに遭った場合、ひとりで抱え込む必要はありません。全国各地にある消費生活センター（電話番号：188）では、契約内容の確認からクーリングオフの手順まで、専門スタッフが丁寧に相談に乗ってくれます。「訪問販売で不安がある」「断ったのにしつこく勧誘される」といった段階でも相談可能です。
また、市区町村の消費者相談課や自治体の暮らし支援センターでも、無料で対応してくれるケースが多くあります。必要に応じて、弁護士会の無料相談や法テラス（0570-078374）など、法的支援を受けられる機関を紹介してもらえることもあります。
トラブルが起きたときに重要なのは、「早めに行動すること」。時間が経つほど証拠が薄れ、対応が難しくなる場合があります。契約書・見積書・領収書・業者とのやり取りの記録などは、すべて保存しておくとスムーズに相談が進みます。
もし強引な勧誘を受けた場合は、「後で消費生活センターに相談します」と伝えるだけでも効果的です。多くの業者は、その一言で態度を変えることが少なくありません。
外壁塗装は大切な住まいの工事ですが、無理な勧誘に応じる義務は一切ありません。不安を感じたら、専門機関に相談することが、安心への第一歩です。
まとめ～横浜市の外壁塗装・屋根塗装のことなら
本記事では、外壁塗装の訪問販売トラブルの実態と、悪徳業者の手口・正しい断り方について詳しくお伝えしました。「無料点検」「今だけ割引」といった甘い言葉に惑わされず、信頼できる業者を自分で選ぶことが、トラブルを未然に防ぐ最大のポイントです。
外壁塗装は、住まいの寿命を守るために欠かせない大切な工事。だからこそ、地元で信頼されている専門業者に相談することが安心への第一歩です。
神奈川県川崎市・横浜市で外壁塗装・大規模修繕を検討されている方には、地元で20年以上にわたり4,000件以上の実績を誇る池田塗装をおすすめします。
池田塗装では、すべての施工を経験豊富な自社の専門職人が責任を持って担当。
下請けに丸投げすることなく、現場ごとの状況を丁寧に確認し、最適なプランをご提案します。23年間培ったノウハウを共有することで、大規模施設の課題解決から戸建てまで、確かな品質を一貫して提供しています。
また、余計な中間マージンを徹底的に削減し、「品質は大手の2倍、費用はそのまま」を目指した誠実な価格設定を実現。お客様一人ひとりに誠実に向き合い、安心してお任せいただける施工体制を整えています。
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どうぞお気軽にご相談下さい。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056（年中無休8時〜19時）まで、お気軽にお電話下さい。
川崎市・横浜市を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
- 【川崎本店】TEL:0120-711-056
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。（各図書館に置かれています）
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について｜青葉店はこちら)
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