外壁塗装を検討しているものの、「どんな塗り方があるのか」「工法によって何が違うのか」とお悩みではないですか?
見た目の印象を大きく左右するだけでなく、耐久性や施工費用、さらにはメンテナンスの手間まで変わってくるのが、外壁塗装の「塗り方(工法)」です。
しかし、種類が多くて違いがわかりにくいのが現実。そこで本記事では、代表的な5つの塗装工法をわかりやすく解説し、それぞれの特徴や選び方のポイントをお伝えします。「とりあえず塗ればいい」と思っていると、数年後に後悔することも。長く住む家だからこそ、適切な工法を選ぶことが大切です。
この記事を読むことで、塗装工法の違いを理解し、あなたの家に最適な選択ができるようになります。
※外壁塗装で知っておきたい、塗料・塗り方・下地処理などの種類について、詳しく知りたい方は『外壁塗装の種類を徹底比較!知っておきたい塗料・塗り方・下地処理を横浜市の塗装のプロが解説』をご覧ください。
目次
外壁塗装の工法で仕上がりが変わる理由とは?
外壁塗装の見た目や耐久性が「塗り方(工法)」によって大きく左右されることをご存じでしょうか。
同じ塗料を使っても、吹き付けるのか、ローラーで塗るのか、あるいは刷毛で丁寧に仕上げるのかによって、表面の質感や耐用年数に明確な違いが出てきます。さらに、施工にかかる時間やコストにも差があり、それぞれの工法には得意・不得意があります。
この章では、代表的な5つの外壁塗装工法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきます。どの工法があなたの住宅に最も適しているかを判断するための第一歩として、ぜひ参考にしてください。
吹き付け工法
吹き付け工法は、スプレーガン(塗装機械)を使って塗料を霧状に噴射し、外壁に塗布する方法です。塗料が均一に広がるため、短時間で広範囲を塗装できるのが大きな特徴です。
この工法は特に「リシン仕上げ」や「スタッコ仕上げ」など、独特の模様や質感を表現する際に使われます。デザイン性を重視する住宅や、個性的な仕上がりを求めるケースで選ばれることが多いです。
メリットとしては、作業が比較的早く終わること、凹凸感のある仕上がりが得られることが挙げられます。また、均一な厚みで塗装できるため、見た目が美しく整います。
一方でデメリットとしては、風のある日には飛散しやすく、周囲の養生(カバー)が必要になる点、また塗料の使用量が多くなる傾向があるため、コストがかかる場合がある点です。
吹き付け工法は、広い外壁面や凝ったデザインを希望する住宅に向いており、見た目にこだわりたい方にはおすすめの塗り方です。
ローラー工法
ローラー工法は、塗装用のローラーを使って塗料を外壁に塗りつける、現在最も一般的な塗装方法です。手作業で行うため、作業者の技術が仕上がりに直結しますが、しっかりとした施工であれば美しい均一な塗膜が得られます。
特徴として、塗料の飛散が少なく、周囲を汚しにくい点が大きな利点です。そのため、住宅が密集している地域でも比較的安全に施工できる工法として重宝されています。
メリットには、塗料の無駄が少なくコストパフォーマンスが高いこと、厚塗りができるため耐久性にも優れる点があります。施工時の塗り重ねによって、仕上がりの調整も可能です。
一方、デメリットとしては、細かい部分や凹凸のある面には不向きで、手間がかかること。また、施工速度は吹き付け工法に比べてやや遅くなります。
ローラー工法は、コストを抑えつつも高い耐久性を求める方に適しており、標準的な戸建て住宅に最も多く採用されています。
刷毛塗り工法
刷毛塗り工法は、職人が手作業で刷毛(はけ)を使って塗料を丁寧に塗り込んでいく、最も伝統的な塗装方法です。細かい作業に向いており、ローラーや吹き付けでは難しい細部まで美しく仕上げることができます。
特徴としては、コーナーや窓まわり、複雑な形状の外壁にも対応できる柔軟さがあり、特に下地処理や補修塗装の場面で重宝されます。
メリットには、細部までしっかりと塗装できる点、飛散がほとんどなく養生が簡単で済む点が挙げられます。また、仕上がりに温かみがあり、風合いを出したい建物にも適しています。
反対にデメリットは、作業スピードが遅く、広い面積を塗るには不向きなこと。また、職人の技術に大きく左右されるため、仕上がりにばらつきが出る可能性があります。
刷毛塗り工法は、部分的な補修や繊細な仕上がりを求める場面に最適で、こだわりのある住宅や歴史的建造物のメンテナンスなどにも適しています。
スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げは、塗り壁工法のひとつで、モルタルや樹脂系の下地に厚みのある塗材をコテやローラーで塗りつけ、独特の凹凸やパターンを作り出す仕上げ方法です。重厚感やヨーロッパ風の外観を演出したい住宅によく採用されます。
特徴は、塗膜に厚みがあり、立体的なデザインが可能な点。表面の凹凸が外観に変化を与えることで、一般的なフラットな塗装とは異なる存在感を生み出します。
メリットには、デザイン性の高さに加えて、遮音性や断熱性にも優れている点があります。また、外壁に傷がついても目立ちにくいのも魅力です。
一方でデメリットは、施工技術が必要で職人の腕に左右されること、また凹凸部分に汚れがたまりやすくメンテナンスがやや大変になることです。
スタッコ仕上げは、個性ある外観を求める方や、高級感のあるデザインを重視する住宅に適した塗装工法といえるでしょう。
リシン仕上げ
リシン仕上げは、セメントや樹脂に細かい骨材(砂や石など)を混ぜた塗料を、スプレーガンを使って外壁に吹き付ける工法です。表面はざらざらとした質感になり、和風住宅やモダンな建物にも調和する、落ち着いた雰囲気を演出します。
特徴は、マットな質感と防滑性(滑りにくさ)があり、シンプルで自然な仕上がりが得られる点です。また、細かい凹凸ができることで光の反射を抑え、やわらかい外観に仕上がります。
メリットとしては、通気性が高く、壁内部の湿気が外に逃げやすいため、建物の劣化を防ぐ効果が期待できます。また、比較的安価に施工できるのも大きな利点です。
一方でデメリットは、凹凸に汚れがたまりやすく、黒ずみが目立つ場合がある点。また、塗膜が薄めで、耐久性はスタッコ仕上げやローラー塗装に比べてやや劣ります。
リシン仕上げは、自然な質感を求める方や、コストを抑えつつ和やかな雰囲気を出したい住宅におすすめの工法です。
塗り方による違いを比較しよう
ここまで紹介してきた5つの外壁塗装の工法には、それぞれ異なる特徴があります。とはいえ、「どれが一番良いのか?」と考えると、単純に決められないのが現実です。なぜなら、仕上がりの美しさや耐久性、施工にかかる費用や手間など、重視するポイントが人によって異なるからです。
この章では、各塗装工法の違いを「費用」「仕上がり」「耐久性・メンテナンス性」といった観点で比較し、どのような条件に合うのかを明確にしていきます。最終的に、あなたの家に最も適した工法を見つけるヒントにしてください。
施工費用の比較
外壁塗装の施工費用は、選ぶ工法によって大きく異なります。費用面は、材料費だけでなく、作業時間や必要な道具、職人の技術料などが影響するため、見積もりの段階でしっかり確認することが重要です。
最もコストパフォーマンスに優れているのはローラー工法で、無駄なく塗料を使え、養生の手間も少ないため、全体的な費用を抑えることができます。一方、吹き付け工法は作業スピードが速い反面、塗料の飛散によって使用量が増えたり、養生が必要になったりするため、費用はやや高めになります。
刷毛塗り工法やスタッコ仕上げは、作業に時間がかかり、職人の手間も多いため、比較的高額になる傾向があります。リシン仕上げは、材料が比較的安価で、シンプルな仕上がりになるため、費用を抑えたい方に適した選択肢です。
費用だけで工法を決めるのではなく、仕上がりや耐久性とのバランスを考慮して、予算に合ったベストな方法を選ぶことが大切です。
仕上がりの見た目と質感の違い
外壁の印象は、塗装工法によって大きく左右されます。それぞれの工法が生み出す「質感」や「雰囲気」は、家全体のイメージを決める大事な要素です。
吹き付け工法は、表面に凹凸ができることで立体感が生まれ、デザイン性の高い仕上がりになります。特に、模様やテクスチャーを加えたい場合には最適です。一方、ローラー工法は、比較的フラットで均一な表面になり、清潔感やシンプルさを演出できます。
刷毛塗り工法は、手作業の温もりが感じられる自然な仕上がりになり、特に和風住宅や細部の多い外観にマッチします。
また、スタッコ仕上げは重厚感があり、独特の凹凸模様によって高級感のある外壁を作り出します。
リシン仕上げは、落ち着いたマットな質感で、控えめながらも趣のある外観に仕上がります。
仕上がりのイメージが自宅のデザインとマッチするかを想像しながら、工法を選ぶことが重要です。
耐久性とメンテナンスのしやすさ
外壁塗装の耐久性は、使用する塗料の性能だけでなく、工法によっても大きく左右されます。また、施工後のメンテナンスのしやすさも長期的なコストや手間に直結するため、工法選びの重要なポイントです。
ローラー工法は、塗膜に厚みを持たせやすく、外壁をしっかりと保護できるため、耐久性の高さが期待できます。また、定期的な再塗装も比較的簡単に行えるため、メンテナンス性にも優れています。
吹き付け工法は、見た目の美しさには優れますが、塗膜が薄くなる場合があり、施工の質によっては耐久性に差が出やすい傾向があります。加えて、塗料が入りにくい凹凸部分の劣化に注意が必要です。
スタッコ仕上げは、厚みのある塗膜が形成されるため、外部からの衝撃や紫外線にも強く、耐久性は高いとされています。ただし、複雑な凹凸に汚れがたまりやすく、掃除や補修には手間がかかることもあります。
リシン仕上げは、通気性に優れる反面、塗膜が薄く、風雨や紫外線の影響を受けやすい傾向があります。汚れが目立ちやすく、定期的な洗浄や再塗装が必要になることもあります。
刷毛塗り工法は、部分的な補修や再塗装がしやすく、劣化箇所を細かくメンテナンスできる点では優れていますが、広範囲の再施工には時間と手間がかかります。
塗装後の維持管理も見越して、自分たちのライフスタイルに合った耐久性とメンテナンス性を重視しましょう。
外壁塗装の塗り方を選ぶ際のポイント
これまでに紹介してきたように、外壁塗装の工法にはそれぞれ特徴や適性があります。では、実際に自宅の外壁にどの塗り方を選べばよいのでしょうか?
塗装工法の選定は、単に「見た目」や「費用」だけで決めるのではなく、住宅の状態や立地環境、将来的なメンテナンスのしやすさなど、総合的な視点が必要です。
この章では、外壁塗装の工法を選ぶ際に押さえておきたいポイントを3つに分けて解説します。
住宅の立地・環境に合った工法を選ぶ
外壁塗装は、建物の立地や周囲の環境によって適した工法が異なります。たとえば、海沿いや山間部など湿気が多い地域では、通気性の高いリシン仕上げが適していることがあります。一方、都市部や住宅が密集しているエリアでは、飛散の少ないローラー工法が向いています。
また、直射日光が強く当たる場所や風雨にさらされやすい立地では、耐久性に優れたスタッコ仕上げや厚塗りが可能なローラー工法を選ぶことで、外壁の劣化を防ぎやすくなります。
周囲の景観や建物のデザインとの調和も重要です。モダンな家にはフラットなローラー仕上げが似合いますし、和風住宅や趣のある建物には、自然な風合いが出せる刷毛塗りやリシン仕上げが馴染む場合があります。
地域の気候特性や住宅の立地条件を踏まえたうえで、どの工法が最も適しているかを見極めることが、長持ちする外壁塗装への第一歩です。
住宅の立地・環境に合った工法を選ぶ
外壁塗装は、建物の立地や周囲の環境によって適した工法が異なります。たとえば、海沿いや山間部など湿気が多い地域では、通気性の高いリシン仕上げが適していることがあります。一方、都市部や住宅が密集しているエリアでは、飛散の少ないローラー工法が向いています。
また、直射日光が強く当たる場所や風雨にさらされやすい立地では、耐久性に優れたスタッコ仕上げや厚塗りが可能なローラー工法を選ぶことで、外壁の劣化を防ぎやすくなります。
周囲の景観や建物のデザインとの調和も重要です。モダンな家にはフラットなローラー仕上げが似合いますし、和風住宅や趣のある建物には、自然な風合いが出せる刷毛塗りやリシン仕上げが馴染む場合があります。
地域の気候特性や住宅の立地条件を踏まえたうえで、どの工法が最も適しているかを見極めることが、長持ちする外壁塗装への第一歩です。
信頼できる業者に相談する重要性
どの塗装工法を選ぶかに悩んだとき、最も確実な方法は、信頼できる専門業者に相談することです。外壁の状態や立地条件、希望する仕上がりに応じて、最適な工法を提案してくれるだけでなく、施工後のアフターフォローまで含めた長期的なサポートが受けられます。
業者を選ぶ際には、施工実績の豊富さや、公式ホームページでの情報発信内容、実際に施工した住宅の事例写真、そして口コミや評判などを参考にしましょう。また、現地調査時に的確な診断と、根拠のある説明ができるかどうかも信頼性を見極めるポイントです。
見積もりの内容が明確で、施工に関する説明を丁寧にしてくれる業者であれば、工法選びにも納得感が得られ、安心して任せることができます。逆に、「どの家にも同じ工法を勧める」「具体的な理由を示さない」といった業者は注意が必要です。
外壁塗装は、家の寿命や住み心地に大きく関わる工事です。だからこそ、信頼できるパートナーとともに、最善の選択をしていくことが何より重要です。
まとめ~横浜市の外壁塗装・屋根塗装のことなら
本記事では、外壁塗装における代表的な5つの塗り方について詳しくお伝えしました。
吹き付け工法やローラー工法、刷毛塗り工法といった基本的な方法から、スタッコ仕上げやリシン仕上げといったデザイン性の高い仕上げまで、それぞれに特徴や適性があります。費用や耐久性、仕上がりの見た目、メンテナンス性を比較しながら、自宅に合った塗り方を選ぶことが、外壁の美観と保護の両立には欠かせません。
塗装工法を選ぶ際は、家の立地条件や環境、予算、そして何より信頼できる塗装業者のアドバイスを踏まえたうえで、慎重に判断しましょう。塗装工法に正解はひとつではありませんが、納得のいく選択をすることで、長く安心して暮らせる住まいづくりが実現します。
みなさまの理想の外壁塗装が成功することを願っています。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休7時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。
また、「相談したいけど対面は少し心配…。」といった方に向けて、LINEやzoomを使った外壁塗装の相談もお受けしております。
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この記事の著者について

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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)