外壁塗装で乾燥する時間を設ける目的は?
外壁塗装で乾燥する時間を設ける目的は、塗料に備わった機能を最大限に発揮させるためです。
塗料の役割は、外壁や屋根を水分や湿気から守るだけではありません。
例えば、紫外線に強い耐候性、汚れにくい防汚性、太陽の熱を取り込まない遮熱機能を備えています。
単に水による腐食だけではなく、さまざまな機能で外壁や屋根を保護しています。
しかし、塗料は乾燥して固まることで、初めて機能を発揮するのです。
もし仮に雨で流れてしまえば、塗装の効果がないですよね。
塗料の成分は個体のため、溶剤や水で伸ばすことで付着させます。
そこで、含まれていた水分や溶剤が抜けることで、固まります。
この水分や溶剤を除く作業が、乾燥の段階として設けられています。
乾燥を充分に行わないと、塗膜は本来の力を発揮しません。
結果的に、早期の剥がれなどの施工不良を起こしてしまいます。
そして、乾燥時間を設けているのは塗装の段階だけではありません。
たとえば、壁に付いている古い塗膜や苔などを除去する高圧洗浄の段階が挙げられます。
当然ですが、外壁の下地を洗浄すると、多くの水分を含みますよね。
そのまま塗装を始めると、水分の行き場がなくなり、塗膜を内側から劣化させてしまいます。
そのため、高圧洗浄を終えた後にも乾燥の時間を設けて、じっくりと水分を抜いていくのです。
外壁塗装で乾燥する時間はどの程度が良いのか?
外壁塗装での乾燥時間の目安は、温度によって変化します。
そもそも、気温が5度以下または湿度が85パーセント以上の場合には、塗装を行えません。
温度が低すぎると塗料が凍結してしまう可能性があり、湿度が高いと塗膜に水分が付着しやすいからです。
たとえば、冬の寒い時期は気温が条件を満たさず、雨の日は湿度が高いですよね。
こういった条件は乾燥にも向かず、塗装も難しいとされています。
塗装が終わってからこの条件になった場合には、再塗装を検討されると良いでしょう。
5度以上の条件では、5~10度なら8時間、23度なら3時間、30度なら2時間が目安とされています。
当然長くすればそれだけ水分や溶剤が抜ける可能性が高いでしょう。
何もしない時間は無駄な気がするかもしれませんが、必要な作業としてとらえておきましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装の乾燥時間について横浜の業者がご紹介しました。
外壁塗装で乾燥する時間を設ける目的は、塗料に備わった機能を最大限に発揮させるためです。
温度によって時間の目安が変わり、条件によっては塗装ができないことも押さえておきましょう。
この記事の著者について
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