こんにちは!池田塗装の池田です。
今日は、いま話題の外壁塗料「ガイナ」についてお伝えします。
外壁や屋根の塗り替えを考えたとき、「夏の暑さを何とかしたい」「電気代を抑えたい」と感じる方は多いでしょう。
そこで注目されているのが断熱塗料ガイナです。ガイナは薄い塗膜で熱を外へ逃がし、室温上昇を抑えるだけでなく、防音・空気質改善まで期待できる多機能塗料です。
本記事では、メーカー公認ショールーム「ガイナスタジオ日進東部」の田中さんの解説をもとに、ガイナの仕組みとメリット・デメリットを徹底解説します。
目次
ガイナとは?独自の断熱メカニズム
外壁や屋根にわずか0.3 mm塗るだけで、厚い断熱材に匹敵する効果を発揮する――それがガイナです。
「薄い塗膜でどうして室内が涼しくなるのか?」と疑問を抱く方もいるでしょう。本章では、ガイナが従来の断熱材とはまったく違う“熱を跳ね返す”メカニズムで温度上昇を抑える仕組みを、基礎からやさしく解説します。
断熱塗料ガイナとは
ガイナは、外壁や屋根に0.3 mmほどの薄い膜を塗るだけで断熱・遮熱効果を発揮する水性塗料です。
断熱材というとグラスウールや発泡ウレタンのように「厚みで熱を遅らせる素材」を連想しがちですが、ガイナは塗膜表面で熱を反射・放射してそもそも室内に入れないというアプローチが特徴です。
しかも主成分はセラミック中空ビーズ。硬質で紫外線に強く、一般的なシリコン塗料より長寿命なのも大きな魅力です。
一般的な断熱材との違い
一般的な断熱材(グラスウールや発泡ウレタンなど)は、厚みのある素材内部に空気層を閉じ込めて熱の移動速度を遅らせる――いわば「時間稼ぎ型」の断熱です。太陽が照りつける日中は熱の侵入をゆっくりにできますが、夕方になると昼間に蓄えられた熱が少しずつ室内側へ抜け出し、家の中がむっと暑くなる現象が起こりやすいのが欠点でした。
これに対しガイナは、塗膜表面そのものが熱を遠赤外線として屋外へ跳ね返す“反射型”。熱エネルギーが屋根や外壁を通過する前に外へ戻されるため、そもそも室内に蓄熱されにくい仕組みです。実際、同じスレート屋根で比較すると、真夏のピーク時にガイナを塗った箇所は未施工部より屋根面温度が約20 ℃低く測定された例もあり、その分2階天井面の温度上昇も抑えられます。
「熱を遅らせる」のではなく「熱そのものを通さない」――このアプローチの違いが、昼夜を問わず室温を安定させ、冷房効率を高める大きなポイントです。
薄膜でも効果を発揮する理由
①中空ビーズ構造
直径50 µm以下のセラミック球体の内部は空気層。熱伝導率がきわめて低く、熱エネルギーが塗膜内部に入りにくい構造です。
②遠赤外線放射効果
太陽熱を受けた塗膜表面が遠赤外線を放射し、熱を屋外側に戻すリフレクターとして機能します。
③多孔質+空気層
ビーズ同士の隙間に取り込まれた空気が断熱層として働き、わずかな厚みでも高い遮熱性能を実現します。
これらの相乗効果により、ガイナは「塗るだけ」で厚さ数センチの断熱材に匹敵する効果を生み出します。そのため外壁を厚くしたり屋根を重ね張りしたりせずに、短期間かつ低負荷で断熱リフォームが行えるのです。
ガイナの断熱・遮熱効果を支えるセラミック中空ビーズ
ガイナの驚くべき断熱・遮熱効果は、塗膜の大半を占めるセラミック中空ビーズによって生み出されています。髪の毛より細かな球体が内部に空気を抱え込み、まるで無数の小さな断熱層を形成することで、熱も音も跳ね返す――これこそが薄膜でも高性能を発揮できる秘密です。
本章では、そのビーズがどのように配合され、ガイナの耐久性や快適性を支えているのかを詳しく見ていきましょう。
主成分と役割
ガイナの性能を決定づけているのは、粒径50µm以下のセラミック中空ビーズです。内部が空洞になった超微細な球体が塗膜中に隙間なく分散し、熱や音を跳ね返す“壁”の役割を果たします。
ビーズ内部の空気層が熱伝導を妨げ、外部からの熱侵入を物理的にカット。
球体表面は鏡のように作用し、太陽熱を遠赤外線として屋外へ放射。
樹脂は紫外線に強いシリコン改質型で、密着性と割れにくさを両立。
この三位一体の構造により、わずか0.3 mmの薄膜でも厚い断熱材に匹敵する性能を実現します。
高耐久を生むセラミック比率
乾燥後のガイナ塗膜は体積比で約80%が無機質セラミックとなり、一般的なシリコン塗料よりも紫外線・風雨・塩害に強い“硬質シェル”を形成します。
①紫外線劣化が緩やか
セラミックは無機質なので分子結合が切れにくく、退色スピードが遅い。
②汚れが付きにくい
表面が多孔質で微細な凹凸が水膜をつくり、雨で汚れが流れ落ちやすい。
③耐用年数15~20年
沿岸部や豪雪地帯の実測データでも、再塗装サイクルを3~5年延長できた例が報告されています。
結果として「施工コストはやや高いが、塗替え回数が減り長期的には経済的」というのがガイナの大きなメリットです。また、硬質ながら樹脂が適度な柔軟性を持つため、躯体の伸縮にも追従しクラックが入りにくい点も安心材料と言えるでしょう。
屋根・外壁にガイナを塗装するメリット
外気に最もさらされる屋根と外壁は、家全体の快適性を大きく左右します。とくに夏の直射日光は屋根面温度を70 ℃近くまで引き上げ、室内の暑さや冷房費増大の原因になります。ガイナをこれらの部位に塗布すると、熱・音・紫外線を同時にブロックできるため、季節を問わず暮らしやすさが向上します。
ここでは代表的なメリットを二つに分けて解説します。
夏の遮熱と省エネ効果
薄い塗膜でありながら熱を“反射”して侵入量自体を減らすため、夕方以降も室温が安定しやすく、夜間のエアコン依存も少なくなります。
①屋根面温度を最大90%カット
高温になりやすいスレート屋根で、真夏のピーク時に未施工部より約20 ℃低くなった測定例があります。
②2階の体感温度が3〜5 ℃低下
蓄熱が抑えられるため、2階やロフトのこもる暑さを大幅に軽減。
③冷房設定温度を上げられる
室温が下がるぶんエアコンの設定温度を1〜2 ℃高めても快適で、電気代を年間10〜15%削減した実績も少なくありません。
④外壁でも効果を発揮
南面や西面など日射を受けやすい壁に塗ることで、室内側の温度上昇を抑制し、省エネ効果を底上げできます。
防音・耐候性で住まいを守る
ガイナは「遮熱塗料+高耐久仕上げ材+簡易防音材」を一度に施工したような効果をもたらし、外装リフォームの費用対効果を最大化します。
①雨音・車の騒音を拡散
無数のビーズ層が音波を多方向へ跳ね返し、金属屋根で施工後にテレビ音量を2段階下げられた例もあります。
②紫外線・塩害に強い硬質膜
セラミック主体の塗膜がUVを吸収・散乱し、退色やチョーキングを抑制。海沿いでも従来塗料より3〜5年寿命が延びた事例が報告されています。
③汚れが付きにくいセルフクリーニング性
表面が多孔質で水膜が張りやすいため、雨筋や排ガス汚れが流れ落ちやすい。美観維持にも貢献します。
④塗替えサイクルを延長
耐用年数15~20年が目安。塗装回数が減ることで、長期的なメンテナンスコストを大幅に圧縮できます。
⑤不燃(燃えにくい)
ガイナ塗膜は難燃性を持ち、火が当たっても炭化層が形成されて燃え広がりにくいので、避難時間を確保できます。
室内塗装で得られるメリット
外装だけでなく、室内面にもガイナを塗ることで快適性が一段と高まるのをご存じでしょうか。壁や天井をガイナに替えると、冷暖房効率の向上や結露防止に加え、ホコリやニオイ、生活音まで抑えられる多彩な効果が得られます。
ここでは代表的なメリットを二つに分けて解説します。
冷暖房効率アップと結露防止
エアコン設定温度を夏は1〜2 ℃高め、冬は1〜2 ℃低めにできるケースが多く、年間の光熱費削減にもつながります。
①エアコンの立ち上がりが早い
ガイナ塗膜は周囲温度にすばやく同化するため、設定温度に達するまでの時間を短縮。冷房・暖房の効きが体感で分かるほど向上します。
②室内上下の温度差を縮小
壁面が冷えにくくなることで“足元だけ冷える”“頭だけ暑い”といった温度ムラが少なくなります。
③結露を抑えてカビ対策
冬場に壁面温度が露点より高い状態を保ちやすくなり、窓周りや北側壁面の結露を大幅に減少。カビ・ダニの発生リスクを低減します。
空気清浄・消臭・生活音対策
室内に塗ると「断熱+空気浄化+防音」という三つの快適効果が同時に得られ、リビングや寝室はもちろん、結露や臭いが気になるキッチン・トイレにもおすすめです。
①ホコリが舞いにくい帯電ゼロ塗膜
ガイナ塗膜はプラスでもマイナスでもない“静電気ゼロ”の性質を持ち、空気中のホコリを寄せ付けにくくします。
②マイナスイオン効果で空気が爽やか
遠赤外線が空気中の水分をマイナスイオン化し、ホコリや臭気物質を付着させて床へ落とすため、室内空気が澄んだ印象に。
③消臭作用でニオイを軽減
タバコ・トイレ・ペット臭などが壁面に残りにくく、時間が経ってもこもったニオイが発生しにくい環境を保てます。
④防音効果で生活音をセーブ
無数のビーズ層が音波を拡散し、ピアノやペットの鳴き声が屋外へ漏れにくくなるほか、外部騒音も減衰。集合住宅や道路沿いでも静かに過ごせます。
ガイナのデメリットと対策
断熱・遮熱・防音と多機能なガイナですが、「完璧」ではありません。採用後に後悔しないためには、色と仕上がりの制限、面積効果による色味の変化を理解し、対策を講じておくことが大切です。
色と艶のバリエーションが限られる
ガイナには、深みのある色の再現や、光沢を出すことが難しいといったデメリットが素材します。
①濃い色が作れない
ガイナのベースであるセラミック中空ビーズは白く見えるため、黒やビビッドカラーなど“深みのある色”は再現できません。基本は淡色〜中間色のマット仕上げになります。
②艶消しのみ
樹脂の配合バランス上、光沢を出すことが難しく、仕上がりは完全な艶消しです。金属調やツヤツヤの外観を求める方には不向きです。
池田塗装ではガイナ専用の色シミュレーターをご用意しています。実際の外観写真に色を当てて、仕上がりイメージを確認しましょう。
面積効果でより明るく見える
ホワイトやベージュなど明るい色ほど、広い面に塗るとさらに明るく見える現象を「面積効果」と呼びます。小さな色見本で選んだときより実際の外壁が白っぽく感じ、「思ったより薄い色になった」と後悔する可能性があります。
その対策として、
①A4以上の塗板見本を屋外で確認
できれば朝・昼・夕方と時間帯を変えて見ると、日光の下での見え方を把握できます。
②ワントーン濃い色を選択肢に入れる
「これが理想色」と感じるより半段階〜一段階濃い色で仕上げると、完成後の印象がちょうど良い場合が多いです。
③屋根と外壁のコントラストを意識
屋根を濃いグレー(ガイナはグレーまで対応)にして、外壁を明るめにすると引き締まった印象になり、面積効果による“ぼんやり感”を抑えられます。
デメリットは「対策を知っていればコントロールできる」範囲です。色・艶・面積効果を事前に理解し、施工前のシミュレーションを怠らなければ、ガイナの高性能を最大限に活かした外観づくりが可能になります。
まとめ~横浜市での外壁塗装・屋根塗装なら
本記事では断熱塗料「ガイナ」の仕組みからメリット・デメリット、採用前のチェックポイントまでについて詳しくお伝えしました。
ガイナは 0.3 mmの薄膜で屋根や外壁の熱侵入を跳ね返し、室内塗装では冷暖房効率・結露防止・防音・空気清浄まで期待できる高機能塗料です。一方で、濃色や艶のある仕上がりが難しい、面積効果で色が薄く見えやすいなどの注意点もあります。
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この記事の著者について

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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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