外壁塗装を検討していると、「ハウスメーカーに依頼すると高いのでは?」と不安に感じる方は少なくありません。実際にインターネットで調べても、ハウスメーカーは費用が高額だという情報が目立ちます。しかし、なぜ高いのか、その理由をしっかり理解している人は意外と多くないのです。
外壁塗装は大きな出費となるため、依頼先を間違えると数十万円単位で損をしてしまう可能性もあります。だからこそ、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼した場合の費用相場や、高額になる理由、そしてお得に依頼するための方法を知っておくことが大切です。
※外壁塗装の費用相場について、坪数・築年数・建物タイプ別に知りたい方は『【川崎市】外壁塗装の費用相場はいくら?坪数・築年数・建物タイプ別に徹底解説』をご覧ください。
目次
ハウスメーカーの外壁塗装が高いと言われる理由
外壁塗装を検討するとき、多くの方が最初に依頼先として思い浮かべるのがハウスメーカーです。
長年住んでいる家を建ててくれた安心感や、保証がしっかりしているという理由で選ばれることが多い一方、「見積もりが想像以上に高い」と驚く声も少なくありません。実際に、同じ規模の家でもハウスメーカーと地域の塗装業者では数十万円以上の差が出ることがあります。
では、なぜハウスメーカーの外壁塗装は高額になりやすいのでしょうか。その理由を理解しておくことで、見積もりを比較するときの判断材料になり、後悔のない選択ができるようになります。ここでは、代表的な3つの理由について詳しく見ていきましょう。
中間マージンが発生する仕組み
ハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると、実際に工事を行うのは下請けや孫請けの塗装業者であるケースがほとんどです。ハウスメーカーは施工を直接担当せず、依頼を下請け業者に振り分け、その管理や調整を行います。
このとき、施工費用に「管理費」や「紹介料」といった名目で中間マージンが上乗せされます。さらに、下請けから孫請けへと依頼が流れる場合には、階層ごとに費用が積み重なっていくのです。そのため、地域の塗装業者に直接依頼した場合と比べると、同じ工事内容でも20〜30%以上高くなることは珍しくありません。
もちろん、ハウスメーカーが関わることで工事の品質管理や保証体制が整うメリットはあります。しかし、その分「余計な費用がかかっている」という事実を理解しておくことが、適正な価格で塗装を行うための第一歩です。
ブランド料や安心感への対価
ハウスメーカーの外壁塗装が高額になるもう一つの理由は、「ブランド力」に対するコストです。大手ハウスメーカーは、全国的に知名度が高く、多くの実績を持っています。そのネームバリュー自体が、依頼者にとって大きな安心材料となります。
さらに、ハウスメーカーは自社基準の施工マニュアルを整備しており、施工のばらつきを減らす仕組みを持っています。アフターサービスや保証期間も比較的長く設定されていることが多く、「多少高くても安心を優先したい」という顧客心理に応える形になっているのです。
ただし、この安心感の裏には「ブランド料」が含まれています。例えば、同じ塗料を使って同じ工法で施工した場合でも、地域業者に直接依頼したときよりも、ハウスメーカー経由のほうが数十万円高くなるのは珍しくありません。つまり、実際に支払う金額には「塗装工事そのものの費用」だけでなく、「ブランドへの対価」が含まれていると考える必要があるのです。
広告費や運営コストの影響
ハウスメーカーの外壁塗装費用が高額になる背景には、広告宣伝費や会社の運営コストも大きく関係しています。テレビCMや新聞広告、住宅展示場の維持費など、ハウスメーカーは常に多額の宣伝費を投じてブランドイメージを保っています。これらのコストは、最終的に工事費用に上乗せされる仕組みです。
また、全国展開している大手企業の場合、本社機能や営業所の維持、人件費なども少なくありません。施工そのものに直接関わらない費用が積み重なり、結果として外壁塗装の見積もりが高くなるのです。
もちろん、これらの運営コストは「大手ならではの安心感」や「アフターサポートの充実」といったメリットを生む要素でもあります。しかし、実際に支払う金額の一部が広告や運営に充てられていることを理解しておくことで、見積もりを見たときの判断がより正確になるでしょう。
ハウスメーカーによる外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用は、住宅の大きさや使用する塗料の種類によって大きく変わります。特にハウスメーカーに依頼した場合は、地域の塗装業者と比べて割高になる傾向があるため、相場を知っておくことはとても重要です。
「うちの家だと大体いくらかかるのか」という具体的な金額感を把握していないと、見積もりを提示されたときに高いのか安いのか判断できず、不安を抱えたまま契約してしまう可能性もあります。そこでここでは、延床面積ごとのハウスメーカーでの外壁塗装費用の目安を紹介し、地域業者と比較した際の違いも分かりやすく解説していきます。
延床30坪(約100㎡)の場合の相場
一般的な2階建て住宅に多い延床30坪(およそ100㎡)の住宅で外壁塗装を行う場合、ハウスメーカーに依頼すると 90万円〜120万円程度 が相場とされています。これは、地域の塗装業者に直接依頼した場合の 60万円〜90万円程度 に比べて、20万円以上高くなることが多いです。
費用差が出る理由は、これまで説明したとおり中間マージンやブランド料、運営コストが含まれているからです。見積もりに記載されている項目自体は地域業者と大きく変わらなくても、最終金額には明確な差が出てしまうのです。
もし30坪前後の住宅で費用を抑えたいと考えているなら、ハウスメーカーの見積もりを基準にしつつ、必ず地域業者からも相見積もりを取り比較することをおすすめします。そうすることで、自分の住宅にとって適正な価格帯を把握でき、不要なコストを支払わずに済むでしょう。
延床40坪(約130㎡)の場合の相場
延床40坪(およそ130㎡)の住宅は、日本の一般的なファミリー世帯に多いサイズです。この規模で外壁塗装を行う場合、ハウスメーカーに依頼すると 120万円〜150万円程度 が目安となります。一方で、地域の塗装業者に直接依頼した場合は 90万円〜120万円程度 に収まるケースが多く、ここでも数十万円の差が出やすいのが特徴です。
費用差に影響を与える大きな要素は、やはり「塗料の種類」です。シリコン塗料を使うのか、耐久性の高いフッ素塗料を使うのかによって費用は変動します。ハウスメーカーは高耐久塗料を標準的に提案するケースも多く、結果的に見積もりが高額になりがちです。
40坪クラスの住宅は塗装面積も広いため、塗料のグレードを少し上げるだけで見積もり金額が大きく跳ね上がる傾向があります。そのため、塗料の種類や施工内容をしっかり比較し、「本当に必要なグレードかどうか」を見極めることが重要です。
延床50坪以上の住宅の場合
延床50坪(およそ165㎡)を超える住宅になると、外壁の面積も一気に増えるため、塗装費用はさらに高額になります。ハウスメーカーに依頼した場合の相場は 150万円〜200万円以上 となるケースが多く、塗料のグレードや付帯工事の有無によってはさらに費用がかさむこともあります。
地域の塗装業者に直接依頼した場合は 120万円〜160万円程度 が目安ですが、それでも大きな出費であることに変わりはありません。大規模住宅では足場代や人件費も比例して高くなるため、施工のたびにまとまった費用を準備しておく必要があります。
特に50坪以上の住宅では、外壁の劣化が進んでいる箇所が多かったり、バルコニーやサッシまわりなどの補修費が追加でかかる場合も少なくありません。そのため、見積もり段階で「本体工事費」だけでなく、「追加工事の可能性」についても確認しておくことが大切です。
ハウスメーカーと地域業者の比較ポイント
外壁塗装を検討する際、多くの方が「ハウスメーカーと地域の塗装業者、どちらに依頼すべきか」で悩みます。どちらにもメリットとデメリットがあるため、一概に「こちらが正解」とは言えません。しかし、費用や品質、対応の仕方などを具体的に比較することで、自分の家に合った依頼先を見極めやすくなります。
ここでは、特に重要な3つの観点からハウスメーカーと地域業者の違いを整理し、それぞれの特徴を分かりやすく解説していきます。
費用面での違い
最も分かりやすい違いは、やはり「費用」です。ハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると、先ほど紹介した通り相場が高めに設定されており、同じ規模の住宅でも地域業者に比べて20万〜50万円ほど割高になるケースが一般的です。
一方、地域の塗装業者に直接依頼する場合は、中間マージンが発生しない分、費用を抑えられる傾向にあります。また、地元に根付いて営業している業者ほど、価格設定が明確で「一式いくら」ではなく「塗料や工事内容ごとの単価」を提示してくれることが多いため、見積もりの透明性も高いと言えるでしょう。
ただし、費用だけで判断するとリスクもあります。安すぎる見積もりを提示する業者の中には、塗料の量を減らしたり、十分な下地処理を省いたりする例もあるため注意が必要です。つまり、「ハウスメーカーは高い=安心、地域業者は安い=不安」と一概に考えるのではなく、費用の内訳と工事内容をしっかり比較することが大切なのです。
施工品質と保証の違い
外壁塗装を依頼する際に気になるのが「仕上がりの品質」と「保証」です。ハウスメーカーの場合、施工を下請け業者に依頼するケースが多いため、実際の作業を行うのは地域の職人であることがほとんどです。ただし、ハウスメーカー独自の施工基準や管理体制があるため、一定以上の品質が担保されやすい点は大きなメリットです。また、保証期間も長めに設定される傾向があり、10年程度のアフターサポートを提供していることも少なくありません。
一方、地域の塗装業者は、自社職人が直接施工する「自社施工」を強みにしているところが多く、現場ごとに柔軟な対応ができるのが特徴です。保証期間は業者によって異なりますが、5年〜10年程度が一般的です。中には、使用する塗料メーカーの保証をプラスして提供している業者もあり、条件次第ではハウスメーカーと遜色ない保証内容が得られる場合もあります。
つまり、「ハウスメーカーだから品質が高くて安心」「地域業者だから保証が不十分」と決めつけるのではなく、それぞれの施工体制や保証内容を具体的に確認することが大切です。実際に施工したお客様の事例や口コミを参考にすることで、より信頼性のある判断ができるでしょう。
対応力と柔軟性の違い
外壁塗装では、費用や品質だけでなく「対応の柔軟さ」も依頼先を選ぶうえで重要なポイントです。ハウスメーカーの場合、担当者を通じて下請け業者へ指示が伝わるため、対応に時間がかかることがあります。また、施工方法や塗料の選択肢もあらかじめ決められていることが多く、「細かい要望を反映しにくい」と感じる方も少なくありません。
その一方で、地域の塗装業者はお客様と直接やり取りを行うため、相談から施工までの流れがスムーズです。塗料の種類やカラー提案に幅があり、予算や希望に合わせた柔軟なプランを提示してくれるケースが多いのも魅力です。たとえば、「予算を少し抑えたい」「この部分だけ別の塗料を使いたい」といった細かな希望にも対応しやすい傾向があります。
ただし、地域業者の中には施工件数や人員が限られているため、繁忙期には工期が長引くこともあります。ハウスメーカーのような全国規模の対応力はないものの、柔軟性を重視したい方にとっては地域業者のほうが魅力的といえるでしょう。
外壁塗装をお得に依頼する方法
外壁塗装は100万円前後の大きな出費になるため、「できるだけ費用を抑えたい」と考えるのは当然のことです。しかし、ただ安さだけを追求すると、仕上がりの品質が下がったり、数年で再塗装が必要になるリスクもあります。そこで重要なのは、品質を確保しつつ無駄なコストを減らすことです。
実は、外壁塗装の費用を抑えるためにはいくつかの効果的な方法があります。ここでは、相見積もりの活用法から業者の選び方、さらにはキャンペーンや保証制度の上手な利用法まで、具体的なポイントを紹介していきます。
相見積もりを必ず取る
外壁塗装の費用を抑えるために最も基本的で効果的なのが、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。1社だけの見積もりでは、その金額が適正かどうか判断できません。しかし、2社・3社と比較すれば、同じ工事内容でも業者ごとの費用差や見積もりの透明性が一目で分かります。
相見積もりを取ることで、単純に安い業者を選ぶのではなく、「価格に見合った内容かどうか」を判断できるようになります。例えば、ある業者は80万円、別の業者は100万円の見積もりを提示してきたとしましょう。この場合、20万円の差が「中間マージンによるもの」なのか、「使用する塗料や保証の違いによるもの」なのかを見極めることが重要です。
また、相見積もりを提示すると業者側も競争意識を持つため、通常よりも価格を下げたりサービスを追加してくれることもあります。ただし、あまりに安すぎる見積もりは施工の質を落とす可能性があるため注意が必要です。相見積もりは「安心して依頼できる適正価格」を見極めるための強力な手段といえるでしょう。
直接施工の業者を選ぶ
外壁塗装をお得に依頼するもう一つのポイントは、「直接施工」を行っている業者を選ぶことです。ハウスメーカーに依頼した場合、実際に施工するのは下請けや孫請けの業者であることが多く、その間に中間マージンが発生します。結果として、見積もり金額が大幅に高くなるのです。
一方で、地域の塗装業者の中には自社の職人だけで施工を完結させる「自社施工」を強みとしているところがあります。こうした業者であれば中間マージンがかからないため、同じ工事内容でも費用を抑えられる可能性が高いのです。また、施工管理者と職人が同じ会社に所属しているため、工事の進行がスムーズでトラブルが少ないというメリットもあります。
ただし、直接施工の業者を選ぶ際には、見積もりの内訳や施工事例、保証内容を必ず確認することが大切です。「自社施工」とうたっていても、一部の作業を外注しているケースもあるため、実際に誰が施工するのかを事前に確認しておくと安心です。
キャンペーンや保証を活用する
外壁塗装を少しでもお得にするためには、業者が実施しているキャンペーンや保証制度を上手に活用することも大切です。地域の塗装業者の中には、季節限定の割引や施工費用の一部をサービスするキャンペーンを行っているところがあります。例えば、梅雨入り前や冬の閑散期には工事依頼が減るため、その時期にあわせて特別価格を提示する業者も少なくありません。
また、保証内容の充実度もコストパフォーマンスに大きく影響します。仮に費用が少し高めでも、保証期間が長く、定期点検や無料補修が含まれている場合、長期的に見れば再塗装のリスクを減らせるため結果的にお得になることがあります。特に大手ハウスメーカーと比較する際には、保証期間やアフターサービスの内容を細かく確認し、費用と保証を総合的に評価することが重要です。
こうしたキャンペーンや保証をうまく利用すれば、単に「安く済ませる」だけでなく、「長期的に安心できる外壁塗装」を実現できるでしょう。
まとめ~川崎市の外壁塗装・屋根塗装のことなら
本記事では、ハウスメーカーの外壁塗装について「なぜ高いのか」という理由から、具体的な費用相場、地域業者との比較、そしてお得に依頼するための方法まで詳しくお伝えしました。
ハウスメーカーに依頼する場合は、ブランド力や保証体制といった安心感がある一方で、中間マージンや広告費などが上乗せされるため、費用が高額になりやすい傾向があります。逆に、地域業者に直接依頼すれば費用を抑えられる可能性が高く、柔軟な対応が受けられるというメリットがあります。
大切なのは、「費用」と「安心感」のバランスをしっかり見極め、自分の住宅に合った依頼先を選ぶことです。そのためにも、相見積もりを取り、施工内容や保証内容を比較しながら、納得できる判断を下すことをおすすめします。
外壁塗装は大きな投資ですが、適切な依頼先を選ぶことで無駄なコストを減らし、安心できる住まいを長く守ることができます。もしこれから外壁塗装を検討されているのであれば、まずは複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討から始めてみてください。
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この記事の著者について

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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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