こんにちは!池田塗装の池田です。
今日は、「外壁塗装の色選びのポイント!汚れが目立たない色・目立ちやすい色」についてお伝えします。
せっかく外壁塗装をして家を綺麗にするなら、その美しさを一日でも長く保ちたいですよね。しかし、色選びに失敗してしまうと、数年で水垢や苔、砂埃が目立ってしまい「こんなはずじゃなかった……」と後悔することになりかねません。
実は、外壁の汚れには「目立ちやすい色」と「目立ちにくい色」がはっきりと存在します。また、選ぶ色のトーンだけでなく、外壁材の模様や塗料の機能性を組み合わせることで、メンテナンスの手間は劇的に減らすことが可能です。
この記事では、現場で多くのお客様の悩みを聞いてきた私たちが、プロの視点から「10年後も後悔しない色選び」の秘訣を詳しく解説します。
【この記事でわかること】
- 汚れが目立ちにくい「最強の色」とその理由:なぜグレーやベージュが選ばれるのかを解説します。
- 人気があるけれど汚れが目立ちやすい「要注意な色」:白や黒を選ぶ際に知っておくべきリスクと対策をお伝えします。
- 汚れの原因と発生しやすい場所:方角や立地による汚れ方の違いを把握できます。
- 色選びと併せて知っておきたい「汚れにくい材質と塗料」:最新のセルフクリーニング機能について紹介します。
目次
外壁の汚れには「目立ちにくい色」と「目立ちやすい色」がある

外壁の美しさを長く保つためには、色の特性を理解することが不可欠です。まずは、汚れとの相性が良い色・悪い色の基本を押さえましょう。
【このパートでわかること】
- 汚れが目立ちにくい「中間色」の正体
- 人気の白と黒がなぜ汚れやすいと言われるのか
- 外壁に付着する汚れの原因と発生しやすい場所
汚れが目立たない最強の色は「中間色」
「外壁の塗り替えを考えているのですが、できるだけ掃除の手間を省けて、汚れが目立たない色にしたいんです。おすすめはありますか?」 「それなら、グレー系やベージュ系といった『中間色』が一番のおすすめですよ。なぜなら、外壁に付着する汚れそのものが中間色だからです」
私たちが定期的にお客様のお宅へ下見に伺う際、実際に外壁に現れている汚れを観察すると、その多くが「中間色」であることがわかります。具体的には、砂埃や排気ガス、あるいはカビや苔といった汚れです。これらは真っ黒でも真っ白でもなく、薄い茶色や、緑がかったグレーのような色をしています。
そのため、外壁の色をあらかじめグレー系やベージュ系、あるいはブラウン系にしておくと、付着した汚れと外壁の色が同化し、視覚的に目立たなくなるのです。また、アイボリーの中でも少し色の濃いものなどは、非常に汚れが目立ちにくい色と言えます。10年、15年という長いスパンでメンテナンスの手間を考えたとき、こうした中間色は非常に「手堅い選択」となります。
「白」と「黒」は汚れが最も目立つ対極の色
「清潔感のある真っ白や、最近流行りのスタイリッシュな黒に憧れるのですが、やはり汚れは目立ちますか?」 「残念ながら、白と黒は最も汚れが目立ちやすい色の代表格です。洋服でも真っ白なシャツは汚れがすぐ分かりますよね。外壁も全く同じなんです」
まず「白」についてですが、これはイメージ通りかもしれません。真っ白い外壁は、雨水が流れたあとに残る黒い筋(水垢)や、北面などに発生する緑色の苔・藻が非常によく目立ってしまいます。
意外と知られていないのが**「黒」**の難しさです。最近は黒い外壁のお宅も増えていますが、黒は車と同じで、乾いた砂埃や泥汚れなどの「白い汚れ」を際立たせてしまいます。水垢は目立ちにくい一方で、風で飛んできたホコリが少し付着しただけでも、白っぽく浮き出て見えるのが黒い外壁の特徴です。このように、極端に明るい色や極端に暗い色は、汚れとのコントラストが強くなるため、美観を維持するハードルが高くなることを覚えておきましょう。
外壁を汚す主な原因と発生しやすい場所
「そもそも、外壁を汚している原因は何なのでしょうか?」 「主な原因は、空気中の排気ガスや砂埃、そして湿気によるカビや苔です。特に家の『北側』は注意が必要ですよ」
外壁の汚れは、長年の経年変化によって蓄積されます。空気中を漂う排気ガスや、地面から舞い上がる砂埃が、外壁の表面に少しずつ付着していくのが第一のステップです。次に、その汚れが雨水によって流される際、窓のサッシの角など「水の通り道」となる場所に集中して溜まり、黒い水垢として定着します。
さらに、建物の立地条件も大きく関係します。建物の東・西・南・北のうち、特に「北面」は日当たりが悪く、湿気が溜まりやすいため、苔や藻、カビが発生しやすい傾向にあります。これらは一度根を張ると、色に関わらず外壁の美観を大きく損なう原因となります。色選びの際は、自分の家の北側が現在どのような状態かを確認しておくことも、大切なポイントの一つです。
色選びだけじゃない!汚れを左右する「材質」と「模様」の秘密

実は、外壁の汚れやすさは「色」だけで決まるわけではありません。外壁材の表面がどのような形状をしているかも、美観を左右する大きな要因です。
【このパートでわかること】
- 汚れが溜まりやすい外壁の「模様」と「凹凸」
- メンテナンス性に優れた外壁材のメリット
- サイディングや特殊コーティングによる防汚効果の違い
凹凸の激しい外壁材は汚れが蓄積しやすい
「色をグレーにしても、壁の模様によって汚れやすさは変わるのでしょうか?」 「はい、非常に大きく変わります。特に凹凸(おうとつ)が激しい模様の外壁は、平らなものに比べて汚れがつきやすい傾向にあります」
外壁の材質にはさまざまな種類がありますが、特に注意が必要なのが、モルタル壁によく見られる「リシン仕上げ」や「スタッコ」「ジョリパット」といったタイプです。これらは表面がゴツゴツとした石目調であったり、深い溝があったりとデザイン性が高いのが魅力ですが、その分、表面積が広く、細かな隙間に砂埃や排気ガスの粒子が入り込みやすくなります。
一度この凹凸の中に汚れが入り込んでしまうと、雨が降ってもなかなか流れ落ちず、そのまま経年汚れとして蓄積されてしまいます。そのため、ゴツゴツした質感の外壁を選ぶ場合は、中間色を選んで汚れをカモフラージュする工夫がより一層重要になってきます。
サイディングやタイルが汚れに強い理由
「共働きでこまめに掃除ができないので、できるだけ手入れが楽な材質を選びたいのですが……」 「それでしたら、フラットなサイディングや、タイルのような材質がおすすめですよ。モルタル壁よりも汚れが定着しにくいという強みがあります」
近年の主流であるサイディング(外壁パネル)は、先ほど挙げたモルタルの吹き付け仕上げに比べると表面が滑らかなものが多く、汚れの付着を抑えることができます。さらに、その中でもタイルを使用している外壁は非常に汚れにくく、美しさを維持しやすい材質の筆頭と言えます。
また、サイディングの中には、工場で製造される段階で特殊なコーティングが施されているものもあります。無機系のコーティングや、太陽の光で汚れを分解するような高機能な処理がされているサイディングであれば、一般的な壁材よりもさらに強力に汚れを弾き、長期間にわたって新築のような輝きを保つことが可能です。
特殊なコーティングが施された最新の壁材
「材質によって、塗装のメンテナンス周期も変わってくるのでしょうか?」 「ええ。光触媒系などの特殊なコーティングが施されているサイディングは、非常に汚れに強く、メンテナンスの負担も軽くなります」
近年の建築技術の進化により、外壁材そのものが「汚れを寄せ付けない」工夫がなされています。たとえば、**光触媒(ひかりしょくばい)**機能を持つ外壁材などは、太陽の紫外線を利用して表面に付いた汚れを分解し、雨が降った際にその汚れを自然に洗い流す仕組みを持っています。
このように、外壁塗装を検討する際には、現在の壁が「汚れを抱え込みやすい凹凸のあるタイプ」なのか、それとも「滑らかで汚れを落としやすいタイプ」なのかを正しく把握することが大切です。ご自身の家の材質に合わせて、色選びや塗料の選定をカスタマイズすることで、塗装後の満足度は大きく変わります。
最新塗料で実現する「セルフクリーニング」という選択肢

「どうしてもこの色で塗りたいけれど、汚れが心配」という方への解決策が、塗料の機能性です。色選びの悩みを技術でカバーする方法を解説します。
【このパートでわかること】
- 雨で汚れを洗い流す「親水性」の仕組み
- 光触媒や無機・フッ素塗料が持つ防汚性能
- 後悔しないための専門業者への相談方法
親水性塗料によるセルフクリーニング機能
「色も大事ですが、塗料そのものに汚れを防ぐ力はないのでしょうか?」 「ありますよ。キーワードは『親水性(しんすいせい)』です。これがある塗料は、いわばセルフクリーニングをしてくれる優れものです」
最新の塗料には、ただ色をつけるだけでなく、外壁の美しさを守るための特殊な機能が備わっています。その代表が親水性です。これは、塗膜の表面が水になじみやすい性質のことを指します。
親水性が高い塗料を塗ると、外壁と汚れの間に雨水がスッと入り込み、汚れを浮かせた状態で一緒に流し落としてくれます。これを「セルフクリーニング効果」と呼びます。この機能があれば、排気ガスの油分や砂埃などの汚れが外壁に直接こびりつくのを防げるため、たとえ白っぽい色を選んだとしても、従来の塗料に比べて圧倒的に美しさが長持ちします。
光触媒・無機・フッ素塗料の防汚性能
「汚れに特化した塗料として、何か有名なものはありますか?」 「よく知られているのは『光触媒(ひかりしょくばい)』ですね。最近では無機系やフッ素系の中にも、非常に汚れに強いものが増えています」
汚れを分解して落とす光触媒塗料は、非常に高い防汚性能を持つ塗料として有名です。しかし、最近では光触媒以外にも、ハイグレードな塗料であれば親水性機能が標準的に備わっているものが多くなっています。
例えば、耐候性に優れたフッ素系塗料や、最新の無機系塗料などが挙げられます。これらの上位グレードの塗料には、親水性機能が付加されていることが多く、汚れの定着を強力に防いでくれます。「汚れを気にして地味な色にするしかないのか」と諦める前に、こうした高機能塗料を選択肢に入れることで、理想の色を選びつつ、汚れにくい外壁を実現することが可能になります。
最終的な色選びで後悔しないためのアドバイス
「結局、色と塗料、どちらを優先して相談すればいいのでしょうか?」 「まずは汚れをどう捉えるかをお聞きし、色と塗料の両面から最適な組み合わせをご提案します。やはりプロに相談するのが一番の近道ですね」
外壁塗装は、一度塗ると10年から15年はその色と付き合うことになります。汚れが目立たないグレー系を選ぶのが最も無難ではありますが、どうしても「真っ白にしたい」「シックな黒にしたい」というこだわりがある場合は、塗料のグレードを上げることでその弱点をカバーできます。
また、汚れの原因は建物の周辺環境(交通量が多い、近くに森があるなど)によっても千差万別です。ご自身で判断しきれない場合は、現場を熟知した専門業者に相談し、「わが家の立地と材質、そして希望の色」に最適な塗料を選んでもらうことが、10年後に「この色にしてよかった」と思える秘訣です。
まとめ~横浜市で安心の外壁塗装をご検討なら、池田塗装へ
外壁塗装における色選びは、単なるデザインの好みだけでなく、建物の寿命や美観の維持に直結する重要なステップです。今回のポイントを振り返ってみましょう。
- 色選びの鉄則:汚れが目立たないのはグレーやベージュの中間色。白や黒は汚れとのコントラストが強いため、メンテナンス性を考慮して選ぶ。
- 材質への配慮:凹凸の激しい外壁は汚れを溜め込みやすく、フラットな材質は汚れが定着しにくい。
- 塗料によるカバー:どうしても選びたい色がある場合は、親水性やセルフクリーニング機能を持つ高機能塗料で汚れを防ぐ。
外壁塗装は一度塗ると10年から15年はその色と付き合うことになります。だからこそ、表面上の美しさだけでなく、数年後、数十年後の姿まで見据えたプロの視点が必要不可欠です。
私たち池田塗装は、神奈川県川崎市・横浜市の地元に20年以上密着し、これまで4,000件超の豊富な実績を積み重ねてきた外壁塗装・大規模修繕の専門店です。私たちが何よりも大切にしているのは、お客様に対して誠実であること。そして、質の高い仕上がりと安心をご提供することです。
池田塗装では、下請け業者に丸投げすることはありません。すべてのお客様の建物を、経験と技術を持った自社の専門職人が責任をもって施工します。23年間のノウハウを会社全体で共有し、当事者意識を持った担当職人が、お客様一人ひとりの建物の課題に向き合い、最適なプランをご提案いたします。
また、私たちは『品質は大手の2倍、費用はそのまま』を追求しています。 自社施工にこだわることで、余計な経費や中間マージンを徹底的に削減。本当に必要な工事費用だけで、高品質なサービスをお届けしています。
「わが家にとって最高の色の組み合わせは?」「今の壁の状態に最適な塗料はどれ?」といった疑問があれば、ぜひ私たち池田塗装にご相談ください。地元横浜の気候や特性を知り尽くしたプロが、あなたの住まいの美しさを守るために全力でサポートさせていただきます。
横浜市で外壁の補修や塗装をお考えの方は、地元密着の池田塗装に安心してお任せください。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休7時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。
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川崎市・横浜市を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
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この記事の著者について

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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)














































































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