外壁塗装の色選びは、美観だけでなく耐久性にも影響があるように感じる方が多いでしょう。しかし実際には、色そのものが耐久性に大きな影響を与えることはほとんどありません。
色によって色あせしにくいものや色あせが目立つものがあるため、耐久性が異なるように見えるのです。このため、外壁の色選びに不安を感じる方も少なくありません。
そこで本記事では、外壁塗装における色と耐久性の関係について、横浜市の塗装業者が詳しく解説します。
特に、色あせしにくい色や色あせが目立ちにくい色の選び方について、プロの塗装業者の視点から分かりやすく説明します。耐久性や色あせに関する疑問を解決し、理想の外壁塗装を選ぶための参考にしていただければと思います。
目次
外壁塗装の色で耐久性は違う?
外壁塗装は、色によって耐久性が異なると感じる方もいるかもしれませんが、実際には色そのものが耐久性に大きな影響を与えることはほとんどありません。ではなぜ、色によって
本章では、塗料の耐久性が決まる本当の要因について、さらには色あせしにくい色や色あせが目立たない色の選び方も踏まえて、詳しく解説します。
塗料の耐久性は色で決まる?
外壁塗装の色選びをする際に、多くの方が「色によって耐久性が変わるのでは?」と感じることがあります。しかし、実際には色そのものが塗料の耐久性に大きな影響を与えることはありません。
まず、耐久性は色によって決まるのではないという点です。塗料の耐久性は、主に塗料を構成する「樹脂」の種類によって決まります。樹脂とは、塗料の中で保護膜を形成し、外壁を保護する役割を持つ成分です。したがって、色そのものが耐久性に直接影響を与えるわけではありません。
では、なぜ色によって耐久性が違うように思うのかという疑問が生じるかもしれません。これは、色あせの見え方が関係しています。色によって、色あせが目立つものと目立たないものがあるため、耐久性が違うように感じられるのです。
例えば、濃い色は色あせが目立ちやすく、鮮やかな赤や紫、黄、緑などの色は色あせが顕著に見える傾向があります。一方で、アイボリーやクリーム、淡いグレー、ベージュなどの薄い色は色あせが目立ちにくいとされています。
このように、色あせが目立たない色、色あせが目立つ色が存在するため、色によって耐久性が異なるように見えることがあるのです。
塗料の耐久性が決まる樹脂とは
樹脂とは何かという点から解説いたしましょう。樹脂は、塗料の主成分であり、外壁に塗布された後に保護膜を形成して外壁を保護する役割を持つ物質です。樹脂の種類によって、塗料の耐久性や性能が大きく異なります。
樹脂成分の違いでグレードが分かれることが、塗料選びの重要なポイントになります。一般的な樹脂の種類としては、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機樹脂などがあります。それぞれの樹脂には異なる特性があり、耐久性や価格も異なります。
一般的な傾向として、グレードが高くなることによって耐久性も高くなります。例えば、シリコン樹脂は耐久性が高く、比較的低コストで広く使用されています。一方、フッ素樹脂なら10年から15年、無機樹脂はさらに高い耐久性を持ち、15年以上の耐用年数があります。
ただし、グレードが高くなることによって費用も高くなる傾向があります。高耐久の塗料は、その分価格も高くなるため、初期費用は高くつくかもしれません。しかし、長期的にはメンテナンスの頻度が減り、コストパフォーマンスが向上することもあります。
そのため、塗料選びでは、耐久性、価格、メンテナンス頻度などを総合的に考慮することが重要です。
色あせしない色は?
外壁塗装を選ぶ際に、「色あせしない色はどれか?」という質問が非常に多いです。しかし、選ぶ色そのもので色あせの速度が大きく変わることはほとんどありません。重要なのは、色あせが目立つかどうかです。
色によって色あせが目立つ色と目立たない色があるという点がポイントです。例えば、濃い色の外壁は色あせが目立ちやすい傾向があります。これは、鮮やかな色ほど色の変化が視覚的に捉えやすいからです。一般的に、赤や紫、黄、緑などの鮮やかな色は色あせが目立ちやすいとされています。
一方で、薄い色の外壁のほうが色あせは目立たないことが多いです。アイボリーやクリーム、淡いグレー、ベージュなどの淡い色は、色あせが進んでもその変化がわかりにくいです。このため、長期間にわたり美観を保ちたい場合は、薄い色を選ぶと良いでしょう。
しかし、濃い色だからといって長持ちしないわけではありません。濃い色も適切なメンテナンスや高品質な塗料を使用することで、長期間美観を維持することが可能です。つまり、色あせが目立つかどうかはあくまで見た目の問題であり、耐久性自体には大きく影響しないのです。
外壁塗装で活用する塗料の特徴と耐久性
外壁塗装を検討する際に、塗料選びはとても重要です。塗料の種類によって、特徴や耐久性、さらには費用が大きく異なるためです。
ここでは、具体的な塗料の種類ごとに、その特徴と耐久性について詳しく見ていきます。シリコン塗料、フッ素塗料、ラジカル制御型塗料、無機塗料など、各塗料の特性と費用を比較しながら解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
シリコン塗料の特徴と耐久性
シリコン塗料は、外壁塗装において最も一般的に使用される塗料の一つです。その理由は、耐久性とコストのバランスが非常に良いからです。
シリコン塗料は、シリコン樹脂を主成分としており、高い耐候性を持っています。耐候性とは、紫外線や雨風などの自然環境に対する耐性のことです。これらの要素に強いため、外壁を長期間にわたり美しく保つことができます。また、汚れにくいという特性もあり、メンテナンスの手間が少なく済むのも魅力です。
次に、耐用年数ですが、おおよそ8年から13年とされています。この耐久性は、他の塗料と比較しても中程度の長さですが、価格と耐久性のバランスを考えると非常に優れた選択肢だと言えます。
費用についても触れておきましょう。費用は、1平方メートルあたり2,300円から3,500円程度です。他の塗料と比較してもリーズナブルで、多くの外壁塗装のシーンで採用されています。一般的な住宅の外壁塗装において、コストと耐久性のバランスが取れた非常に優れた選択肢です。
フッ素塗料の特徴と耐久性
フッ素塗料は、外壁塗装の中でも非常に高い耐久性を誇る塗料です。その優れた特性から、長期間にわたって美観を保ちたい方におすすめの塗料となっています。
フッ素塗料は、紫外線に対する耐性が非常に強いことで知られています。紫外線は外壁の色あせや劣化を引き起こす要因の一つですが、紫外線にも強いため、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。
さらに、汚れが付着しても、雨によって自然に洗い流されるため、常に清潔な状態を保つことができます。メンテナンスの手間を大幅に減らすことができるため、忙しい家庭にもぴったりです。
耐用年数は、おおよそ10年から15年とされています。他の多くの塗料と比較しても非常に長く、耐久性に優れていることがわかります。長期間にわたり外壁を美しく保ちたい場合には、フッ素塗料が非常に適しています。
費用は、1平方メートルあたり3,500円から5,000円程度です。他の塗料と比べると少し高めですが、その耐久性とメンテナンスの少なさを考慮すると、長期的にはコストパフォーマンスが非常に高いと言えます。
ラジカル制御型塗料の特徴と耐久性
ラジカル制御型塗料は、比較的新しい技術を取り入れた塗料で、その特徴は特に「チョーキング現象」の発生を抑えるために開発された点にあります。チョーキング現象とは、塗膜が劣化して粉状になる現象で、外壁の美観を損なう原因となります
耐用年数については、おおよそ10年から15年とされています。これは、シリコン塗料やフッ素塗料と同等、またはそれ以上の耐久性を持っています。頻繁な塗り替えの手間を減らし、長期間にわたって外壁を美しく保つことができます。
費用については、1平方メートルあたり2,300円から4,000円程度です。シリコン塗料よりは少し高めですが、フッ素塗料よりは手頃な価格帯です。初期費用を抑えつつも、高い耐久性を求める方には非常に適した選択肢と言えます。
無機塗料の特徴と耐久性
無機塗料は、外壁塗装において最も高級で耐久性に優れた塗料です。その高い性能と長寿命から、多くの方に選ばれています。
無機塗料は、無機物(自然界に存在する化学物質)を主成分とする塗料です。無機物は、化学的に安定しており、紫外線や酸性雨、その他の自然環境に対して非常に強い耐性を持っています。このため、無機塗料は劣化が非常に遅く、長期間にわたって外壁を保護します。また、無機塗料は防汚性にも優れており、汚れが付きにくく、付きにくい汚れも雨水で簡単に洗い流されます。
耐用年数は、15年から25年以上と、他の塗料と比較しても圧倒的に長く、メンテナンスの手間を大幅に減らすことができます。
費用は、1平方メートルあたり3,500円から5,500円程度です。初期費用は高めですが、その高い耐久性と長寿命を考えると、長期的には非常に経済的です。無機塗料を選ぶことで、外壁のメンテナンスコストを大幅に削減することができます。
外壁塗装で色あせしにくい色は?
外壁塗装は、特に色あせしにくい色を選ぶことで、長期間にわたって美しい外観を保つことが可能です。
ここでは、外壁塗装において色あせしにくい色の選び方について、色あせの原因や、色あせが目立ちにくい色、逆に色あせが目立ちやすい色など、知っておくべきポイントを踏まえ、わかりやすく解説します。
アイボリー
アイボリーは、外壁塗装において非常に人気のある色の一つです。その理由は、色あせが目立ちにくいことにあります。柔らかい色合いは、日光や雨風に晒されても、その変化がほとんど目立ちません。
どんな建物のスタイルにもマッチしやすく、時代を問わず美しい外観を保つことができます。このため、メンテナンスの頻度を抑えつつ、長期間にわたって美しい外壁を維持したい方におすすめです。
クリーム
クリーム色も、外壁塗装で人気の高い色です。クリーム色は、温かみがあり、建物全体に柔らかな印象を与えます。この色もまた、色あせが目立ちにくく、汚れも目立ちにくいため、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。
クリーム色は、アイボリーよりも少し色味が濃いですが、その分だけ温かみが強く、家庭的な雰囲気を演出するのに最適です。
イエロー
イエローは、外壁塗装で選ばれることの多い色の一つです。明るく元気な印象を与えるイエローは、外壁を鮮やかに彩ります。色あせが比較的目立ちにくい色ですが、濃いイエローよりも淡いイエローの方が、より色あせが目立ちにくい傾向があります。
明るい色は周囲の景観と調和しやすく、視覚的に建物を大きく見せる効果もあります。イエローの外壁は、建物に元気で明るい雰囲気をプラスしたい方におすすめです。
淡いグレー
淡いグレーは、外壁塗装においてシックでモダンな印象を与える色です。この色は、色あせだけではなく汚れに対しても強く、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。
さらに、どのような建物にも調和しやすく、時代を問わないデザインが魅力です。建物全体を落ち着いた雰囲気に仕上げたい場合に、淡いグレーは最適な選択です。
ベージュ
ベージュは、外壁塗装において非常に人気のある色の一つです。温かみがあり、自然な色合いで、周囲の景観ともよく調和します。
色あせだけではなく汚れも目立ちにくく、長期間にわたって清潔感を保つことができます。特に住宅地では、ベージュの外壁が柔らかな雰囲気を演出し、落ち着いた生活空間を提供してくれます。
まとめ~横浜市の屋根塗装・外壁塗装なら
本記事では、外壁塗装における色と耐久性について詳しくお伝えしました。
塗料の耐久性は色によって決まるのではなく、主成分である樹脂によって大きく左右されます。しかし、色あせが目立つ色と目立たない色があるため、外壁塗装の色選びはとても重要です。
また、塗料選びにおいても、シリコン塗料やフッ素塗料、ラジカル制御型塗料、無機塗料など、グレードによって耐久性とコストが違いますので、より適した塗料を選択することが大切です。
外壁塗装は、家の美観と耐久性を保つために非常に重要な要素です。正しい知識を持ち、適切な塗料と色を選ぶことで、長期間にわたり美しい外観を維持することができます。
今回の記事を参考にして、ぜひ最適な外壁塗装を選んでください。専門家のアドバイスを受けながら、満足のいく外壁塗装を実現しましょう。
横浜市の屋根塗装・外壁塗装なら、地元に密着し、実績豊富な塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
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この記事の著者について

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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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