目次
「外壁に水ぶくれがあるけど、大丈夫なの?」
「水ぶくれを見つけたけど、どうしたらいいの?」
外壁の塗膜に「水ぶくれ」が発生することがあります。
外壁の水ぶくれとは、文字通り外壁塗装の表面に空洞ができて盛り上がり、水泡のような形状で膨れてしまう現象のことを指します。
経年劣化によって生じることや、塗料の耐用年数が経過していない数年程度でも施工不良によって発生してしまうことがあります。
自宅の外壁に水ぶくれを見つけてしまったときには、「放置しても問題ないの?」「水ぶくれの原因とは何?」「補修した方がいいの?」など、多くの疑問を抱えてしまうのではないでしょうか。
そこでこの記事では、水ぶくれが発生する原因から、その放置による影響、そして何より重要な対処法まで、プロの塗装業者が徹底解説していきましょう。
外壁塗装の水ぶくれとは?放置してもいい?補修方法は?
外壁塗装の「水ぶくれ」とは、文字の通り、塗装の表面に突如として現れる空洞、浮き、膨れのことを指しています。
しかし、「たかが泡」とイメージしてしまうかもしれませんが、放置してしまうと家の構造自体にまで悪影響を及ぼす可能性があるのです。
外壁塗装の水ぶくれが何であるか、その原因や放置した場合の影響、そして重要な補修方法について一緒に見ていきましょう。
・外壁の水ぶくれとは
外壁の水ぶくれとは、まさにその名の通り、塗膜の表面が水ぶくれのように浮いたり、膨れたり、剥がれるような状態を指します。
外壁に塗装された塗料が下地と完全に密着せず、その間に空気が侵入してしまうことで生じます。
その結果、塗膜が外壁から浮き上がってしまい、一部が盛り上がって水ぶくれのような状態となってしまうのです。
水ぶくれの原因としては、大きく分けて二つの要素が考えられます。一つは塗膜の「経年劣化」、もう一つは塗装の際の「施工不良」です。
経年劣化は、時間の経過とともに塗膜が劣化し、その弾力性や密着力が失われてしまうことで、空気が侵入しやすくなります。
施工不良とは、塗装の工程における手順に問題があるケースや環境条件の問題、使用する塗料の選択によるものなどが原因となります。
外壁の水ぶくれは見た目にも美しくないだけでなく、建物により深刻な問題を引き起こす可能性も秘めています。
浮いている部分から雨水などが侵入し、その結果、外壁材そのものが劣化することや、さらには建物そのものに影響を及ぼす可能性があります。
それによって、家全体の寿命を縮める恐れもあるのです。
水ぶくれの存在は、単なる表面上の問題でなく、深刻な構造的な問題を生じさせてしまう可能性があるため、早期の発見と対応が求められます。
・水ぶくれを放置したらどうなる?
外壁塗装の水ぶくれが放置されると、どのような問題が起こるのでしょうか。
外壁の水ぶくれは、塗料の塗膜が外壁材から浮き上がっている状態を指します。
そのため、そのままにしておくと、時間の経過とともに塗膜が剥がれたり、水ぶくれが広がったりして、問題は悪化する一方になります。
さらに深刻なのは、水ぶくれの箇所から雨水が侵入する可能性があることです。
外壁材が塗膜で覆われていない部分は、防水機能が低下しており、外壁材に水が浸入すると、内部の腐食や雨漏りを引き起こす可能性も出てきます。
結果として、外壁材そのものが劣化し、損傷を受けてしまい、建物の耐久性を大きく損なう可能性があります。
外壁材は本質的に水に弱い特性を持っています。そのため、外壁塗装は外壁材を保護し、防水性を高めるために重要なメンテナンス手段となるのです。
外壁塗装の水ぶくれを放置すると、それが防水機能の低下につながり、結果的には家全体の寿命を縮める可能性があります。
したがって、外壁の水ぶくれを見つけたら、早急な対応が必要となります。
・水ぶくれの補修方法
外壁塗装の水ぶくれを見つけたら、すみやかに対策を取ることがおすすめです。しかし、その対策方法は水ぶくれの状態や原因によって異なります。
まず、小さな水ぶくれであれば、自分でDIYによる補修を行うことも可能です。その際は、塗膜を剥がして浮いている部分を取り除き、新たに塗料を塗り直すことになります。
しかし、水ぶくれが他の箇所にも広がっていないか確認するため、プロの塗装業者に点検してもらうのがおすすめです。
特に、経年劣化が原因であれば、まだ水ぶくれが生じていない箇所でも劣化が進んでいる可能性があるからです。
この場合、一部の補修だけでなく、外壁全体の塗り替えを検討することが多いです。
新たに塗装をすることで、外壁全体の防水性能を向上させ、再度の水ぶくれの発生を防ぐことができます。
一方、施工不良が原因である場合は、その原因を特定する必要があります。
例えば、塗装の前処理が不十分だった、塗料が適切でなかった、塗装の際の気温や湿度が適切でなかったなど、原因はさまざまです。
塗装業者と相談して、部分補修か全面塗装かを決めます。施工不良が確認された場合は、その部分だけを修正するだけでなく、全体の塗装を見直す必要があるかもしれません。
外壁塗装の水ぶくれの原因
外壁塗装の水ぶくれは、見た目の問題だけでなく、建物の防水性や耐久性に影響を与える重大な問題となるものです。
それを防ぐために、あるいは発生した場合に適切な補修をするためには、水ぶくれがどのような原因で生じるのかを理解することが第一歩となります。
そこでここでは、外壁塗装の水ぶくれが生じる主な原因「経年劣化」「施工不良」を深掘りし、それぞれの対策について詳しく見ていきます。
・経年劣化
外壁に塗装する塗料は、紫外線や風雨の影響を受け、時間の経過とともに劣化します。
塗料にはさまざまな種類やグレードがあり、それぞれに異なる耐用年数が想定されており、その耐用年数を迎える頃には、劣化症状が目立つようになります。
塗装の劣化症状とは、色あせや汚れが目立つようになること、チョーキング現象(塗膜の表面が粉っぽくなる現象)が起こることなどを指しています。
これらの症状は、塗料が紫外線や風雨などの気候条件などの影響を受けて劣化している証拠で、この状態が進行すると、塗膜がはがれたり、水ぶくれが生じたりすることもあるのです。
水ぶくれや塗膜の浮き、剥がれなどは、外壁の下地から塗料が剥がれ浮いている状態を指します。そのため、早い段階で塗り替えが必要になる状態であると言えます。
これらの症状が見られる場合には、建物自体の劣化を防ぐためにも、早急に対策を講じることが求められます。
経年劣化は避けられない現象ですが、適切なメンテナンスと定期的な点検により、早期に対策を取ることで、建物の寿命を延ばすことが可能です。
・施工不良
外壁塗装の水ぶくれが発生する原因の一つに、『施工不良』が挙げられます。
具体的な施工不良とは何かというと、下地処理の不足、高圧洗浄や塗装時の乾燥不足、塗装時の天候が不適切、塗料の希釈割合が不適当、などがあります。
例えば、下地処理が不十分だと、塗料の密着性が低下し、結果として塗膜が浮きやすくなります。
また、塗料を塗る前に下地を適切に洗浄しないことや、塗料が十分に乾燥していない状態で次の作業に進むと、塗膜がうまく形成されず、水ぶくれを引き起こす可能性があります。
さらに、塗装時の天候が不適切だと、塗料の機能を十分に引き出すことができず、密着性が低下する可能性があります。
塗料の希釈割合が不適当な場合にも、塗料の性能が十分に発揮されず、結果的に塗膜の強度や耐久性が低下し、水ぶくれを引き起こす原因となることがあるのです。
これらの施工不良が生じると、塗膜の形成が不十分であったり、塗膜の強度や耐久性が低下してしまったりするため、外壁材への密着性が失われ、水ぶくれが生じてしまう可能性があります。
これらの問題を避けるためには、適切な下地処理、適切な塗料の希釈と乾燥、そして塗装時の適切な天候などを確保することが重要です。
また、信頼性の高い塗装業者を選ぶことで、施工不良による問題を防ぐことが可能です。
外壁塗装の水ぶくれを見つけたら
外壁塗装に水ぶくれが生じたとき、どのように対処すればいいのでしょうか?
家を綺麗に保つだけでなく、外壁塗装は家そのものを保護する大切な役割も果たしています。そのため、家の外壁に水ぶくれを見つけたら、一刻も早く適切な対策を取ることが求められます。
水ぶくれによって生じる問題から、具体的な補修方法まで、対応策を明確に理解することで、家の美観を保つだけでなく、家全体の健康も維持することが可能です。
そこでここでは、外壁塗装の水ぶくれに気付いたときの対処法について詳しく説明します。
・水ぶくれによって生じる問題
外壁塗装の水ぶくれが生じた場合、小さな問題に見えるかもしれませんが、その影響は見た目だけでなく建物全体にまで及びます。
外壁の水ぶくれは、外壁材の防水機能や保護機能を衰えさせてしまう可能性があります。
塗膜が浮き上がってしまうことで、その部分が外壁から露出し、雨水が直接外壁材に浸透するリスクが生じます。
これにより、水ぶくれが生じた部分だけでなく、周囲にも影響を及ぼし、水ぶくれが広がる可能性もあるのです。
このまま放置すれば、外壁材が損傷し、腐食する可能性が高まります。特に木造住宅の場合、水が侵入するとシロアリの発生を引き起こす可能性もあります。
これらが進行すると、建物そのものの耐久性が損なわれ、大切な住まいが危険な状態に陥ってしまう恐れがあります。
さらに、外観の美しさが損なわれます。
外壁塗装は、建物を保護するだけでなく、見た目を美しく保つ役割も果たしています。水ぶくれが発生すると、その部分が目立ち、全体の美観が損なわれてしまいます。
・水ぶくれの補修~外壁塗装
外壁塗装における水ぶくれは、その発生原因が何であれ、早急に対策を講じなければなりません。
経年劣化による水ぶくれの場合、特に前回の外壁塗装から10年程度が経過している場合には、全面的な外壁の塗り替えを検討することが推奨されます。
外壁塗装においては、まず始めに、外壁に付着している汚れや古い塗膜に高圧洗浄機を使用して除去します。
その後、水ぶくれや浮き、膨れなどの損傷が生じている塗膜を丁寧に取り除きます。これにより、塗料が外壁に直接密着する下地が整います。
必要に応じて下地処理を施し、さらに塗装作業を行います。
塗装は、基本的には3回塗りが一般的です。下塗り、中塗り、上塗りの工程に取り組むことで、塗料の品質を最大限に引き出すことが可能です。
このような、適切な塗装作業により、新たに水ぶくれが生じるのを防ぐことができます。
・経験豊富な塗装業者に相談する
水ぶくれの補修はシンプルな作業をイメージするかもしれませんが、実際には適切な施工技術、美観の維持向上、そして防水性の維持など、多くの要素を考慮する必要があります。
これらを適切に実行するためには、専門的な知識と経験が必要です。そのため、DIYよりもプロの塗装業者に依頼することがおすすめです。
ただし、すべての塗装業者が同じ品質のサービスを提供するわけではありません。
施工技術が高く、経験が豊富な塗装業者を選ぶことが重要です。これらの要素が揃って初めて、塗料の機能を最大限に引き出すことが可能となるからです。
施工技術は、塗料の塗布方法や下地処理の方法など、作業全体の質を左右します。
経験豊富な塗装業者は、さまざまな状況下での施工経験があるため、適切な施工方法で進めていくことができます。
また、経験豊富な塗装業者は、塗料の種類や品質、適用可能な状況を理解しています。
これにより、顧客のニーズと建物の状況に最適な塗料を選択し、その塗料の性能を最大限に引き出すことが可能となるのです。
まとめ
この記事では、外壁塗装の塗膜が浮いて膨れ、外壁から剥がれてしまう水ぶくれについて、原因や補修方法などを踏まえ、詳しく解説しました。
水ぶくれを放置してしまうと、雨水の浸入や外壁材の劣化、建物そのものの耐久性の低下などの問題が生じる可能性があります。また、外観も悪くなってしまうため、美観の維持も問題となります。
したがって、水ぶくれを発見した際には、早急に対処することが必要です。
小さな水ぶくれであれば部分的な修復も可能ですが、大きな水ぶくれや広範囲にわたる場合には、全体の塗り替えが必要となることが多いです。
DIYでの修繕も可能ですが、施工技術や塗料の知識が必要であるため、専門的な塗装業者に依頼することをおすすめします。
業者選びは十分に検討し、経験豊富で高い技術を持つ業者を選ぶことで、塗料の機能を最大限に引き出し、長持ちする外壁塗装を実現できるのです。
外壁の状態が気になる場合には、スキルや経験が豊富な地元の塗装業者に相談し、適切にアドバイスしてもらうことが大事です。
「こんな相談しても嫌がられないかな?」
「まだやるか決めていないんだけれど…」
など、ご心配不要です。
「HPを見たのですが…」と、0120-711-056(年中無休8時〜19時)まで、お気軽にお電話下さい。
川崎市・横浜市を中心に神奈川県全域が施工エリアになります。お家の外壁塗装、屋根塗装は職人直営専門店の「池田塗装」にお任せください。
- 【川崎本店】TEL:0120-711-056
- 【川崎南店】TEL:0120-711-056
- 【横浜青葉店】TEL:0120-824-852
川崎本店:〒216-0042 神奈川県川崎市宮前区南野川2-35-2
アクセスはコチラ
川崎南店:〒210-0804 神奈川県川崎市川崎区藤崎4-18-22
アクセスはコチラ
横浜青葉店:〒225-0024 横浜市青葉区市ケ尾町1603-2
アクセスはコチラ
【公式】YouTubeはコチラ
【公式】Instagramはコチラ
この記事の著者について

-
2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
一人でもそういう方がいなくなり、私たちが地元の皆さまに貢献できればと思っています。川崎市・横浜市にお住まいで、外壁塗装についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。(会社概要・本店について|青葉店はこちら)