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最近、外壁塗装において人気を集めているのが「ダブルトーン塗装」です。
一般的な単色の外壁塗装とは一線を画し、2色を用いることで独特の魅力を持つこのスタイルは、多くのご家庭で注目されています。
しかし、ダブルトーン塗装を検討する際、その具体的な内容やメリット・デメリット、施工方法や費用について気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ダブルトーン塗装の基本から、施工におけるポイント、さらにはツートン塗装との違いまで、横浜で塗装業を営むプロの視点から徹底解説します。
外壁塗装のダブルトーンとは?
「外壁塗装のダブルトーン」という言葉を耳にする機会が増えていますが、具体的にどのようなものなのか、詳しく知っている方はまだ多くありません。
横浜地域での家づくりにおいても、このダブルトーン塗装が注目されています。
ここでは、ダブルトーン塗装が何であるか、そしてそれが一般的な外壁塗装とどのように異なるのかを解説していきます。
・ダブルトーンとは
ダブルトーン塗装は、外壁のサイディング部分と目地部分を異なる色で塗り分けることで、外壁に立体感と個性を加える塗装方法です。
一般的には、外壁塗装は単一色で行われることが多いですが、ダブルトーン塗装は近年、新しい塗装手法として注目されています。
ダブルトーン塗装の最大の魅力は、色の組み合わせによって生まれる独自の雰囲気です。
2色の使用により、立体感が生まれ、外壁が一層オシャレに見えます。
また、色の選択によっては、建物の個性を強調し、他にはないオリジナルの外観を作り出すことができます。
この塗装方法は、特に凹凸がある外壁に適しており、その特徴を強調する効果があります。
また、建築後10年以上が経過し、クリア塗装が困難な外壁にも適用可能で、見た目の美しさだけでなく、耐久性も向上します。
塗布回数が多くなるため、耐候性の向上とともに、高級感ある仕上がりを期待できる点も、ダブルトーン塗装の大きな利点です。
そのため、普通の外壁塗装とは一線を画し、外壁を長持ちさせたい方や、個性的な家を望む方には特におすすめの塗装方法と言えます。
・ダブルトーンには向き・不向きの外壁材が
ダブルトーン塗装は、サイディングのタイルや目地部分を異なる色で塗ることで、外壁に洗練された立体感を与える効果的な手法です。
しかし、この塗装方法が適している外壁材とそうでないものがあります。
まず、ダブルトーン塗装に最適なのは窯業系サイディングです。
特にタイル調やレンガ調のようなデザインが施されたサイディングは、ダブルトーン塗装によってその特徴が強調され、外壁の魅力が一層引き立ちます。
凹凸がはっきりしていることが、この塗装方法の効果を最大限に引き出す要因となります。
一方で、窯業系サイディング以外の素材にはダブルトーン塗装はあまり向いていません。
凹凸が少ない、またはない外壁材では、ダブルトーンの魅力を十分に発揮できない可能性があります。
さらに、建築から10年以上経過し、クリア塗装が難しいとされる外壁にもダブルトーン塗装は効果的です。
塗装回数が多くなることにより、外壁は見た目に高級感を与えるだけでなく、耐候性も向上します。このため、外壁の耐久性を高めたい場合にも適しています。
ダブルトーン塗装は通常の塗装に比べて費用が高くなる可能性がありますが、それに見合った美観の向上と耐候性の改善を得ることができるため、長期的な視点で見ると非常に魅力的な選択肢となります。
・ツートンとの違いは
外壁塗装において「ダブルトーン塗装」と「ツートン塗装」は、しばしば混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。
これらの塗装手法の区別を理解することは、外壁塗装を考える際に重要です。
「ダブルトーン塗装」は、外壁の特定部分に2色を重ねて塗り、立体感を出す手法です。
サイディングのレンガ調やタイル調、石積み調などの凹凸がある外壁に特に効果的で、これらのテクスチャーを活かしながら美しい仕上がりを実現します。
この方法では、色の重ね塗りにより、外壁に深みと複雑な質感をもたらし、一層引き立てます。
一方で、「ツートン塗装」は、家の異なる部分に異なる色を塗り分ける手法です。
例えば、1階部分をベージュ、2階部分をブラウンに塗るなど、色の区分けをはっきりとさせることで、建物全体にバリエーションと鮮明さをもたらします。
ツートン塗装は、色の切り替えが明確で、建物の構造やデザインにアクセントを加える効果があります。
ダブルトーン塗装の特徴は、複数の色を重ね塗りすることで立体的な外観を作り出す点にあり、古くなった外壁でも新鮮で立体感のある外観に生まれ変わらせることができます。
10年以上経過した建物にも適用可能で、老朽化した外壁を美しく再生させることができます。
これらの違いを理解することで、自宅の外壁塗装を計画する際に、より適したスタイルを選ぶことができます。
ダブルトーンの外壁塗装の施工方法や費用について
外壁塗装を検討する際、特に注目すべき点の一つが施工方法と費用です。
ダブルトーンの外壁塗装はその独特な魅力で多くの方々の関心を集めていますが、その施工過程や費用については、一般的な外壁塗装と異なる側面があります。
ここでは、ダブルトーン塗装の施工方法の詳細と、それに伴う費用について解説していきます。
・ダブルトーンの施工方法
ダブルトーンの外壁塗装は、その特殊な塗装方法により、建物の外観に独特の美しさと耐久性をもたらします。施工方法には、以下の重要な工程が含まれます。
①足場と養生シートの設置
安全かつ効率的な作業を行うため、まず足場を設置し、養生シートで周囲を保護します。
②高圧洗浄
外壁の汚れや古い塗膜を取り除くため、高圧洗浄を行います。これにより、新しい塗料の密着を良くし、仕上がりの品質を高めます。
③養生
塗装時に塗料が付着しないように、窓や扉などの部分を保護します。
④下地処理
外壁の表面を整え、塗装に適した状態にします。ここまでは単色塗りと同様の工程です。
⑤下塗り
外壁に接着剤の役割を果たす下塗り材を塗布します。この材料は通常白色で、塗り残しが目立ちやすいため、均一になるよう丁寧に塗ることが重要です。塗布回数はメーカーによって異なりますが、通常は1回から2回です。
⑥中塗り(目地用)
目地の色となる塗料を塗布します。長い毛丈のローラーを使用して、凹んでいる部分にもしっかりと塗料が行き渡るようにします。
⑦上塗り(第3回目)
中塗りと同じ塗料を再び塗布し、目地部分の仕上げを行います。
⑧上塗り(第4回目)
表面に仕上げ用の塗料を塗布します。この際、短い毛のローラーを使うことで、表面のみに塗料を適用し、目地に色がつかないようにします。意匠性の高いサイディングや、モルタル、タイル、コンクリートなどの外壁には、必要に応じてクリア塗装も施します。
ダブルトーン塗装は、複数層の塗膜を重ねることで、耐久性や耐候性を期待でき、外壁を長持ちさせるメリットがあります。
隅々に塗料が行き渡っていないと、塗料の剥離などの塗装不良につながってしまうため、丁寧に塗布します。
・ダブルトーンの費用は高くなる?
ダブルトーンの外壁塗装を検討する際、その費用は一般的な単色塗りと比較して高くなることが多いです。
この費用の違いは、塗料の単価が高いためではなく、主に施工にかかる時間と使用する塗料の量が増加するためです。
外壁塗装のコストは、塗装方法、対象となる面積、そして使用する塗料のグレードによって大きく異なります。
通常の単色塗りの場合、外壁全体を一色で均一に塗るため、特別な工程や追加の材料が必要ない限り、コストは比較的抑えられます。
しかし、ダブルトーン塗装では、異なる2色を重ねて塗る必要があるため、施工に要する時間が長くなり、それに伴い必要な塗料の量も増加します。
結果として、全体のコストは高くなる傾向にあります。
さらに、ダブルトーン塗装は技術的にも複雑で、精密な作業が求められるため、これが追加のコスト増につながることもあります。
そのため、業者によっては、ダブルトーン塗装の料金が単色塗りに比べて高く設定されることが一般的です。
外壁塗装をダブルトーンにするメリット・デメリット
外壁塗装の選択肢としてダブルトーンを選ぶ際には、そのメリットとデメリットを総合的に理解することが重要です。
ここでは、ダブルトーン塗装を採用することの利点と、考慮すべき点について詳しく解説します。
・メリット
ダブルトーン外壁塗装を選択する際の主要なメリットは、立体感と高級感のある外観、および耐久性や耐候性の向上です。
① 立体感のある外観や高級感のある仕上がり
ダブルトーン塗装の最大の魅力は、外壁に豊かな立体感と高級感を与えることです。
2色を巧みに組み合わせることで、外壁に深みと複雑なテクスチャーを生み出し、建物の外観を一層引き立てます。
例えば、凹凸のあるサイディング部分に異なる色を適用することで、光と影のコントラストが生まれ、建物全体に動きと魅力をもたらします。
また、色彩の選択によっては、建物に独自のキャラクターを付加し、高級感ある外観を実現することができます。
② 耐久性や耐候性の向上
ダブルトーン塗装は、単に美観を向上させるだけでなく、建物の耐久性や耐候性を高めるという実用的な利点も持ち合わせています。
複数の塗料層を重ねることにより、外壁の保護機能が強化され、紫外線や雨水、汚染物質などから建物を効果的に守ります。
これにより、外壁の劣化を遅らせ、長期にわたって建物の美観を維持することが可能になります。
・デメリット
ダブルトーン塗装には、その特有の魅力と同時にいくつかのデメリットも存在します。
主なデメリットとしては、施工にかかるコストの増加と適切な塗装業者の選定に関する時間と労力が挙げられます。
① 施工にかかるコストの増加
ダブルトーン塗装の最大のデメリットは、通常の単色塗りに比べてコストが高くなることです。
これは、ダブルトーン塗装が複雑な作業を伴い、塗装の工程が増えることに起因します。
異なる色を重ねて塗る工程は手間がかかり、その分、塗料の使用量も増えます。また、このような専門的な技術を要するため、塗装業者の技術料が高額になる傾向があります。
したがって、ダブルトーン塗装を選択する際は、予算を十分に検討し、追加費用に対する準備が必要です。
② 適切な塗装業者の選定に時間と労力が必要
ダブルトーン塗装は特殊な技術を要するため、この工法に精通した塗装業者を見つけることが重要です。
しかし、すべての塗装業者がダブルトーン塗装の専門知識や経験を持っているわけではありません。
そのため、適切な業者を見つけるためには、比較検討、見積もりの取得、過去の施工例の確認など、かなりの時間と労力を要することがあります。
良質な仕上がりを期待するならば、業者選びには特に慎重になる必要があります。
ダブルトーンの外壁塗装の注意点
外壁塗装をダブルトーンで行う際、美しい仕上がりを実現するためにはいくつかの重要な注意点があります。
ここでは、ダブルトーン塗装を成功させるためのポイントと注意点について詳しく探求します。
・塗装業者の知識や技術力の高さが大切
ダブルトーンの外壁塗装を成功させるためには、塗装業者の知識と技術力が非常に重要です。
ダブルトーン塗装は通常の塗装作業よりも複雑であり、専門的な技術と経験が必須となります。
そのため、適切な業者を選ぶことが、美しく耐久性のある仕上がりを得るための鍵となります。
ダブルトーン塗装を行う際には、2色の塗料を効果的に使い分け、外壁に独特の立体感と深みを出す必要があります。
このためには、色の選択、塗料の種類、塗り方に関する高度な知識が必要です。また、異なる色を重ねて塗る際の微妙な色の境界を上手に扱う技術も重要となります。
熟練の塗装業者は、ダブルトーン塗装に必要な技術と経験を持ち合わせています。
塗料の種類や特性を深く理解し、外壁の材質や状態に合わせた最適な塗装方法を提案できます。
また、施工中のトラブルや予期せぬ状況にも対応できる能力を持つことが求められます。
業者選びの際には、過去の施工例を確認し、特にダブルトーン塗装の経験が豊富な業者を選ぶことが望ましいです。
また、見積もりの段階で塗装プランの詳細を確認し、業者の技術力や専門知識を見極めることが重要です。
・納得のいく打ち合わせで施工すること
ダブルトーンの外壁塗装を成功させるためには、施工に取り掛かる前の打ち合わせが極めて重要です。
ダブルトーン塗装では色の選択が重要です。どの色をどの部分に使用するか、どのような配色の組み合わせが望まれるかなど、細部にわたるイメージを共有することが必要です。
また、どの部分をどのように塗装するか、工程の順序、使用する塗料の種類など、施工に関する詳細な情報を確認します。これにより、施工中の誤解や期待とのズレを防ぎます。
さらに、費用の総額、支払いのタイミング、作業のスケジュールなど、財務面とタイムラインに関する透明な合意を得ることが重要です。
施工後のメンテナンスや保証に関する事項も打ち合わせで確認します。
・塗装業者の選び方
外壁塗装、特にダブルトーンのような特殊な塗装を成功させるためには、適切な塗装業者の選定が非常に重要です。
適切な業者を選ぶことで、仕上がりの質が大きく異なり、長期的な満足度にも影響します。
ダブルトーン塗装の経験が豊富で、その特殊な技術に精通している業者を選ぶことが重要です。過去の施工例を確認し、その品質とスタイルを評価するようにしましょう。
地域の口コミやオンラインでの評判を確認することも有効です。実際の顧客の声は、業者の信頼性とサービスの質を判断する上で重要な指標になります。
複数の業者から見積もりを取り、それぞれの提案内容を比較検討します。価格だけでなく、提案される塗装プランの詳細やアフターケアの内容も重要な判断材料です。
打ち合わせや施工過程でのコミュニケーションがスムーズかどうかもチェックするべきです。お客様の要望をしっかりと理解し、適切に対応できる業者を選ぶことが大切です。
契約内容をよく理解し、保証やアフターケアに関する規定を確認します。これにより、万が一のトラブルに対する安心感を得られます。
塗装業者を選ぶ際には、これらのポイントを総合的に考慮し、自分のニーズに最適な業者を選定することが重要です。
まとめ~横浜市の外壁塗装・屋根塗装なら
本記事では、横浜における外壁塗装の新たなトレンドとして注目されているダブルトーンについて、その概念から施工方法、費用、そしてメリットとデメリットに至るまでを詳細に解説しました。
ダブルトーン塗装は、その立体感のある外観と高級感のある仕上がりで、家の外観を格段に向上させる可能性を持っています。
耐久性や耐候性の向上も期待でき、長期的に見ても家の価値を高める効果があります。
しかし、その施工には通常の塗装よりも高度な技術が必要であり、施工コストも増加する傾向にあります。
また、適切な塗装業者を見つけるためには、その技術力や経験、過去の実績を慎重に検討する必要があります。
横浜市の外壁塗装・屋根塗装なら、地元に密着し、実績豊富な塗装業者に相談しながら進めていくことをおすすめします。
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この記事の著者について
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2021年3月31日、はじめて執筆の書籍「リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法」をクロスメディア・パブリッシングより出版。(各図書館に置かれています)
「初心忘るべからず」という言葉を胸に、毎日お客さまの信頼を得られるよう頑張っています。 世の中には不誠実な業者も多く、リフォームで後悔する人が後を絶ちません。
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